■インドネシア・バリ島■  
Vol.3 

 
バリ・エピソード2
■マッサージの不思議

 今回のバリ島滞在で、筆者はバリ式マッサージというのを2回経験しました。ひとつはホテルでのマッサージ。これはマッサージサービスがあるということなので、ものは試しで頼んでみたわけ。もうひとつは、後日、きちんとした一般施設でのオイルマッサージです。

・出張ゲイマッサージとは!?

 まず、ホテルで頼んだマッサージ。早い話、これ出張ウリ専ですな。

 ホテルマネージャーのPさんが、「ゲイのマッサージ師を呼びますから」と言うので、「じゃあ、タイプを選ばせてね」って言ったら、「うちが呼べるのはひとりだけで、選べないんです」とのこと。まあしょうがない。出たとこ勝負です。

 来たマッサージの人は、髭を生やしたガッチリ30代。残念ながら筆者のタイプではありません。でも、この感じが好きな人も多いでしょう。

 ホテルの部屋でのマッサージ時間は1時間。すっぽんぽんで全身もみほぐしとオイルマッサージ。さすがゲイのマッサージ師です。たまにチンチン刺激されるので、こちとら勃ってしまう。その人、自分の股間に僕の手をあてがわさせたりします。タイプじゃないからちょっとイヤ。アヌス刺激もされました。

 そのうち、「ファックユー、オーケー?」と訊かれましたが、「ノーサンキュー」と言いました。マッサージ自体はとても気持ちよかったです。US$25支払って、「また呼んでくださいね」で終了。ご苦労様でした。

 
 
・至福のノンケマッサージとは!?


 バリ滞在の最終日。デンパサール空港から日本への飛行機はたいてい夜の出発です。それまで、ほぼ1日時間ができる。

 前日に、「ガイドブックにスパってのが載ってるんだけど、そこへ行きたい」ってホテルスタッフのA君に言ったら、「近くに良いところがある」ってことで、予約しておいてくれました。

 ガイドブックに載っている『スパ』の写真はお風呂の写真だし、筆者などは『スパ』と言うと、スーパー銭湯を思い起こしてしまうのですよね。だから、プールのような場所だろうと勝手に思っていたのです。

 A君がしてくれた〈予約〉も『そんなの必要なの?』と思いましたが、まあ、彼が気を利かせてくれたのだから、詮索するのも野暮というもの。

 というわけで当日、A君の原チャリに乗っかって、5分ほどの『ア○アラス・スパ』というところへ。

 受付の人に「お待ちしておりました」と案内され、「このオイルは何とかのオイルです」とか説明され、匂いを嗅いで、「どれがいいですか?」で、「じゃあこれ」って選んで、「こちらへどうぞ」で、若いニイちゃんに案内がバトンタッチ。

 8畳ほどの密閉されたコテージに、そのニイちゃんと2人ではいる。ああ、つまりこれ、マッサージなわけね。ここらで初めて気が付いた。アグス君が3時間コースを予約してくれていて、至れり尽くせりの最長コースらしい。

 まず、服を全部脱いで、薄い腰巻きみたいのを着ける。初めにニイちゃんに足を洗ってもらう。ところで、このニイちゃん、タイプだワ。なんかワクワクドキドキ。ここ、女性客も来るところだから、いくら最高のコースだからといっても、性感というわけにはいかんだろう。まあそこらへんは期待しないし、もともとそのつもりはありません。

 とにかく、全身オイルマッサージが気持ち良く、天井のファンが「カッカッカ」と静かな音を刻んでいる。そんな別空間の中で、タイプのニイちゃんに全身触られているわけです。こっちは腰巻きが股間にかかってるとはいえ、ほとんどすっぽんぽん状態。

 マッサージは内股とか胸とかもやりますから、やっぱ、勃ってきますわね。薄い腰巻きで、勃ってんのがハッキリ分かっちゃう。しょうがない、分かったっていいです。ビンビンにしたまま、(股間以外の)最高のマッサージを受けていました。

 これ、時間の感覚がなくなっちゃうってのはホントですね。永遠に続かないかなと思うほどの気持ち良さ(途中、他のお客さんとして来てたらしい、関西弁のおばちゃんの「タクシー待たせとるさかいに!」という声が聞こえたのは、ちょっと興ざめでしたが…)。

・マッサージの仕上げは?!

 2時間半も経ったころでしょうか、相変わらず僕の股間は勃っている(長時間のため、少しは大人しくはなるのですが、ニイちゃんの手がたまに触れたりするので、またすぐに勃ってしまう)。

 ここで、マッサージのニイちゃん、何を思ったのか、かろうじて僕の股間にかぶさっていた腰巻きをバサッと取ってしまいました。僕はチンチンおっ勃たせたのを、ニイちゃんにまるで見せびらかすように素っ裸。僕のそんな姿のまま、ニイちゃんはマッサージ続行です。

 このことを後で人に言うと、「それって、追加料金払うと、やってくれたんじゃないの?」とか言われました。確かに、その時、そういうふうに思いましたよ。だけど一般のところだし、きちんとしたマッサージ師に失礼にあたるだろうと思って、何も言いませんでした。ただ、ただ、恥ずかしい姿をさらしてるのみ。自分、羞恥マゾなんで、けっこうそれで満足なんです。

 で、最後に「立ってください」と言われて、ビンビンさらしながら、スタンダップ。いまさら隠してもしょうがないから、あそこは天を向いたまんま。でも、さすがに恥ずかしさで気がいっぱい。そして、ニイちゃんに全身を洗ってもらって(股間を除く)、3時間コースは終了です。これで5000円ほど。ハッキリ言って安いです。

 受付の支払いで、「あの人に…」ってことで、チップを上乗せしましたが、やっぱり、あのコテージの中で、チップ払えばよかったかなあ?

 帰り際、ロビーにはお客さんとして若い日本女性が順番を待っていました。ところでこのマッサージ、女性のお客さんの場合は、どうしているのでしょうか? やっぱり、ラスト30分ぐらいには、腰巻き取って、全裸にしてしまうのか!? 

 しかしこりゃあ、なかなかのエキサイティング。このために、わざわざバリ島にでかけても、全然損はないと思いましたね。それこそ掛け値無く、『至福の時』でした。いや、ホント。

《写真は筆者が宿泊したプリ・ウインピー(スパではありません)。写っている人物は筆者。当時はちょっと太っていた》
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