■フィンランド・
ゲイ旅行の勧め■

 Vol.2 ヘルシンキの
ゲイスポット

 
●ヘルシンキのゲイスポット

 ・DTM(ゲイクラブ)

 ゲイ専用のダンスクラブです。
 DTMとは、Don't tel Mama(ママには言っちゃダメ)の略。入場料はドリンク代のみ。

 24時過ぎに訪れました。400人ほどで店内はいっぱい。一堂にヘルシンキのゲイに会えました。
年齢層は10代から50代ぐらいまでと幅広い。

 背の高い大柄な金髪男性の中にビヨルン・アンドレセン(映画『ベニスに死す』の美少年)みたいな子もいました(やっぱりね)。

 レズビアンカップルが数組。みなさん気取らず普通っぽく、フレンドリーな雰囲気。なかなかいい景色です。

 ほとんどがフィンランド人ですが、ぽつぽつとアラブ系、アジア系(日本人ではない)がいました。

 大柄はちょっと引いてしまう筆者の目を奪ったのはタイ人留学生(ちょっと話した)。

 ネットの情報では、ヘルシンキの優秀なゲイスポットとして、このDTMが筆頭に挙がっています。筆者もお勧め。

月・火、休み。水〜土、22-04。日、20-04。

《写真上・DTM広告(06年度)、写真左・DVM入り口(02年度)》

 

・ヘルシンキ中央駅地下鉄トイレ

 ここは『スパルタカス』の情報にありました。

 いわゆる地下商店街のトイレ。ハッテン場になっているという。どんなもんかと行ってみました。

 すぐに分かりましたね。通路のはずれ、ちょっと小汚い。

 猥雑な感じは日本のハッテントイレと同様ですね。

 ただ根本的に違うのは、受付みたいのがあって、窓口に座ってる係員に金(50ユーロセント・約60円)払う! 
 えー!こんなんでハッテン場になってるの?って思って入ったら、しっかりハッテン場でした。
 昼の1時にゲイが4人もいれば優秀でしょう。

 この係員わけ知りですね、きっと。ほとんど人見ずに金受け取ってるし、出る人チェックなんてしていない。

 つまり、トイレをハッテン目的で使用する人は、あまり係員を気にすることなく、一度金払って入れば、なかなか出ないというわけ(出たり入ったりすれば目立つし、何度もお金が必要になる)。だからねばってる人がいるんでしょう。

 仕切のない小便器といい、穴の開いた個室といい、いつでもスタンバイのゲイといい、この淫靡な雰囲気はよろしい。トイレハッテン場としては最優秀。

《写真、ストックマンデパート前の男性像、ストックマンデパート内トイレもハッテン場になってる》

 
・中心街公共バスハウス

 フィンランドと言ったらサウナ。でもヘルシンキのゲイ専用営業ハッテンサウナは潰れてしまっています(02年当時。07年には数軒存在している)。

 そのかわりと言ってはなんですが、一般のバスハウスに多くのゲイが訪れています。Yrjonkadun Uimhalliというところ。住所はYrjonkatu 21b。

 ここなかなかいいね。湯船はないけど、スチームサウナ、乾式サウナがしっかりしてる。ローマ風小さなプールがある。
 きれいで清潔感があり、お風呂施設としては優秀。

 入場料800円ほど支払って手渡されるのはバスローブと大きなバスタオル。病院の入院用ベッドのようにカーテンで仕切られたベッドが並び、ひとりひとりに割り当てられる。その廊下をバスローブを着た人や素っ裸の人が歩いている。

 病院の廊下を素っ裸で歩いているようなもんで、慣れないこちとらとしては、ちょっと違和感。でもそれが当たり前みたい。

 半分ぐらいの客がゲイとみました。地元のゲイのちょっとしたコミュニティスペースにもなっているようです。

《写真はバスハウスの見取り図》



 
・公共プール

 一般の公共室内プール。Toolonurheilutaloというところ。
 日本の公共屋内温水プールとほぼ同じです。それに立派なサウナ施設がついている。

 サウナとロッカーを往復している人々はゲイですね。僕だけにチンチンしごいて見せつける人がいました。やっぱホモオーラ出してんのかなぁ?俺って。住所はTopeliusenkatu 41b

《写真はゲイガイド広告より、トム・オブ・フィンランド》


 

■ヘルシンキ・エピソード2 

◆バスハウスでのハッテン


 まあ公共の場所とは言え、けっこうゲイたちは露骨にアピール。
 カーテンを開け放しにしてチンチンもんでる年輩の方や、すれ違うときにアイコンタクトする人もいる。鍛えたカラダを見せに来たような若い人、チンコピアスした人などなど。わけ知りにはもろ分かりですな。

 サウナではびっしりカラダをくっつけて人が並ぶ(これはゲイだからというわけではなく混んでるからでしょう)。日本のように小さなタオルというのが無いので、皆さんすっぽんぽん。股間を隠すなんてしません。東洋人の自分にもカラダをくっつけてくるのは、(他民族への差別感がなく)嬉しいのやら、ちょっとカルチャーショックやら。

 僕の隣に座ったゴツいおっさん(港で魚ぶん投げてるような感じの人、フィンランド人には珍しい黒髪でロシア人風)が、「あなたどっから来たの?」って訊いてきました。ビビリながら「ジャ、ジャパン!」と答えました。

 しばらく雑談してましたが、そのおっさんの手がスリスリと僕の太股に…。困ったなぁ。中途半端にならないうちに「ソーリー」って言ってニッコリ逃げた。後で廊下のイスで会ったとき、その人、他のフィンランド人ゲイに「まあ、日本人も来るし、ここもメジャーになったもんだわ」ってなことを言ってました(フィンランド語なんでよく分からんけど、そんな風に僕は受け取った)。取りあえずニッコリしときました(ズルイ)。


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