■マレーシア Vol.2 Malaysia
--- ゲイサウナ --- |
●クアラルンプールのゲイサウナ
下記のレポートは筆者がマレーシアに初めて訪れた2004年のものを加筆しています。当時の全てのゲイサウナに訪れました。現在では状況が違う場合もありますのでご了承ください。2006年、マッサージやゲイサウナが数店舗増えています。順次、最新情報を加えていきます。(記・2006年3月)
開放的なルーフ!
●バビロンKL Babylon KL ゲイサウナ
『バビロン』と名が付いていてもタイ・バンコクの〈バビロン〉の系列というわけではありません。このクアラルンプールの〈バビロンKL〉は、多少くたびれた感じもなきにしもあらずですが、基本的なゲイサウナの要素は揃っていてまずまずのゲイ施設です。
5階建ての独立した建物で1階がラウンジ、2階から4階がビデオシアター、サウナ・シャワー、ダークルーム、5階兼屋上にある庭園のような開放的なムードのバスタブが他の施設では見られず、独特のハッテンスペースとしてけっこう良いでしょう。1階ではマッサージの受付もやっています。
筆者が行った夕方5時頃、20代を中心として13人ほどのお客さんでした。
タクシーでの行き方は、中心地(ブギビンタン)からだと、イポー通り(Jalan Ipoh)を北、セガンブット(Segambut)にあるトータルオフィスセンターまで行き(ここまで15分ほど)、トータルオフィスセンターの前の倉庫街のような道を行き止まりまで奥に入ったところの左側。トータルオフィスセンターまで行けば見えます。

Babylon KL
営業時間:午後早くから深夜 住所:146 Jalan Batu Estate
電話:6253-1125 《写真・バビロンKL 外観》
夜通し営業!
●ミラージュ Mirage ゲイサウナ
筆者はここがいちばん気に入りましたね。ネット情報に「イポー通り(Jalan Ipoh)を北、ファースト・インディアン・テンプル(インド寺院)で降り、そこから進行方向に少し歩き左手の最初の建物の中」って書いてあるので、クアラルンプールの初日、ホテルに着いて早々、タクシーに乗ってそのとおりにしたらすぐに分かりました。

金曜日の夜10時過ぎで時間帯が良かったのでしょうか、施設内には30代を中心に50人ほどのお客さん。日本で言えば5階建ての小さな雑居ビルをまるごと改造したような施設。創意工夫でなかなか洒落た感じになっています。
1階がしっかりしたサウナ、2階が受付とレストラン、3階から5階がダークルームや個室。障子をデザインした日本風個室がここの特徴でしょう。屋上ルーフもあるようでしたが、筆者の行った時間では「今日はもう閉めました」とのこと。24時間営業のためか、けっこうノリの良いお客さんが多かった。宿泊設備が1階にあり。
〈ミラージュ〉が発行している会員カードには『uptown mirage motel(モーテル)』と書いてあります。表向きには簡易宿泊施設として運営しているものと思われます。
Mirage
営業時間:24時間
住所:344 Jalan Ipoh
電話:4043-8088
《写真上・ミラージュ「イポー通りに看板」、写真下・2階のレストラン》

抜群のセンス!
●オットオット Otot2 ゲイサウナ
施設としてはここがいちばんきれいでシャレてます。雑居ビルの狭い階段を昇って中にはいると一変、しっかりした造りの2フロアに渡るサウナ施設。2階が受付とジム、インターネットルーム、ロッカー。3階が数部屋に分かれたスチームサウナ、サロン、ダークルーム、オープンバス。
筆者が行った土曜の夜で40人ほどのお客さん。年齢層は比較的高め。その中の80%が太目の方だったことを考えると太目の場所として定着しているのかもしれません。Ototはマレー語で筋肉を意味するとのこと。
行き方はRaja Laut通り北の終点にあるグランド・セントラル・ホテル正面右側の道を100mほど入り右側のビル、カラオケクラブの隣の階段を上がる(住所のJalan Ipoh Kechilを目指すと迷います)。
Otot2
営業時間:月-金/18時-24時 土日/15時-24時
住所:7a2/f Jalan Ipoh Kechil
電話:444-3369 《写真・Otot2入り口》

繁華街中心地!
●Day Thermos (旧・ホット・トップ・コーナー Hot Top Corner) ゲイサウナ
他のゲイサウナが中心地から離れたところにあるのとは違い、この〈ホット・トップ・コーナー〉は中心地リーゼントホテルのすぐそばにあります。そのように資料に書いてあったのですぐ場所が分かるだろうと思い、タカをくくってメインの時間と思われる夜10時頃向かったが、これがなかなか分からない。
それもそのはず、『Hot Top Corner』との表示はどこにも書いてありません。それに資料にある「Blueboy-disco(ゲイディスコ)の正面(opposite)」ってのもいまいち正確ではないなぁ。「正面の建物の横っかわの2階」ですな。書いてある表示はここの番地に当たる『40-6A』です。
このようにハッキリと店名を表示しないのは、クアラルンプールのゲイ状況の一端を表しているのではないかとも思えます。

やっとのことで『どうやらココらしい』と電気の消えた真っ暗なところで呼び鈴を鳴らすとスタッフが出てきて「今日はもう誰もいないので閉めました」とのこと(日曜の夜11時過ぎ)。わざわざ日本から来たのに…と思ったのか、このスタッフ、親切にいろいろ教えてくれました。店内をちょっと見せてもらいましたが、小さなスペースに区切った日本で言う『ヤリ部屋』のようなところでした。
Hot Top Corner
住所:40-6A Jalan Sultan Ismail
電話:244-9648 《写真・ホット・トップ・コーナー入口と階段》
しっかりしたサウナ設備!
●マナトス Manatus ゲイサウナ
日本のスーパー銭湯の洗い場をカットしてサウナや風呂をまるまる薄暗くしたような造り。温浴施設としてけっこうしっかりしたワンフロアの施設です。サウナの他にTVルームと小さいバー、明るい仕切ボックスがある。サウナエリアのそこかしこにはダークスペースが設けてあり、ノリはなかなか良い。日曜の夜7時で華人を中心とした2,30代が15人ほど。
曜日ごとに『マッスルデー』とかの企画があり、筆者の行った日は『水着デー』でした。水着なんて持ってきてないし、風呂に入るのに水着ってのも日本人としてはなんだかねぇ。水着好きには楽しめるでしょうが私はいまいち。TPOを守らず浮いてたかもしれないが、私としては当然素っ裸。そのおかげかそこそこもてた。

たいへんフレンドリーなスタッフがいたので『資料に書かれていた親切な人ってこの人のことなんだろう』と思ったら、他のスタッフもたいへん親切でした。けっこう気分良いです。
ちょっと不思議なのは土曜日は夜7時に早々と閉まっちゃうこと。実は始め筆者は土曜の夜7時半頃訪れ「すいませんもう閉店なんです」と言われた。入店拒否されたのかと思ったが、お客さんは続々帰り始めているし〈マナトス〉が出しているお店のカードにも「土曜は4時から7時まで」とある。世界各国で曜日に対する考え方は違ったりするので、「土曜がメイン」とする日本の考えがマレーシアでは通用しないのかもしれない。ちなみにマレーシアの観光ガイドブックには「マレー半島東海岸では金曜が休日」と書いてあります。
ここへの行き方はタクシーに住所を告げるしかないでしょう。住宅地の一角で何の目印もありません。他のゲイサウナが中心地から北に集中してるのと違い〈マナトス〉は南のタマン・ミハラジャにあります。すぐそばにゲイフレンドリーなカフェ〈My Place〉があるのでこちらに寄ってみるのも良いでしょう。
Manatus
営業時間:月-金/18時-23時 土/16時-19時 日/16時-23時 住所:119-1 Jalan
3/93 Taman Miharja Cheras
電話:981-0898 《写真・マナトス入り口、「ネットカフェの右の階段を上がります」》
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■クアラルンプール・エピソード2
◆ゲイチェック? ソーナーって何だ?
マレーシアでは隣国タイと違って、外国人ゲイ旅行者が当然のように訪れるということはあまりないのでしょう。今回筆者が行ったゲイ施設では「ココをどちらでお知りになりましたか?」と必ず訊かれました。それにゲイに厳しいイスラム教の国では、お客さんがちゃんとゲイであり、その場所に適しているかどうかを確認する必要もあるのでしょう。
ゲイサウナ〈ミラージュ〉での出来事です。受付へ行くと「初めてですよね」「はい」「どちらからですか?」「日本からです」「そうですか、それはそれは」という感じ。なかなかフレンドリーで気分良い。
で、「ココをどちらでお知りになりましたか?」と訊かれたので「インターネットで知りました」と答えた。「バンコクには行かれましたか?」「はい」「バンコクのソーナーはご存じですよね」と笑顔で訊かれた。はっ?ソーナー?「ソーナーって何?」と僕。
「ソーナーですよ、ソーナー!」と受付スタッフ、ちょっと笑顔がこわばってる。『ソーナー』なんて言われると『深海ソーナー』とか思い浮かべちゃう。「ソーナー……?ソーナー……? !!ああ!サウナねっ!そりゃバビロンやらなんやらいろいろあるよ(anywhere!)」「イエス!バビロン!さあ、こちらへご案内します」といった調子。『ああ、これはゲイチェックなんだな…』と思いました。

他のゲイサウナ〈マナトス〉では、「ネットとスパルタカスを見て来ました」と言うと、「ええっ!?スパルタカスには出してませんが…」とスタッフ。持っていた『スパルタカス』のコピーを見せると納得されていましたが(多分『スパルタカス』はネットから情報を取ったのでしょう)、ココではあえて自らの情報を表向きにしていないという姿勢を感じました。
また、他国ではサウナといってもサウナ設備以外のダークゾーンなどのハッテン施設がメインであるゲイサウナが多い中、クアラルンプールはしっかりとしたサウナ設備を作っているところが多い。
仮にゲイ施設だということを非難されても「ここは施設としては普通のサウナです」と言って充分通用するような造り。そこら辺のそれぞれのことは、マレーシアのアンダーグラウンド的なゲイ状況の一端を表していると言えるかもしれません。
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