●このアルバムについて(3アルバムのうち2番目アルバム) |
●「ミッション・インポッシブル」+「サントラ」で検索するとロックバンド「U2」がプロデュースした曲が多く収録されたこの盤がまず挙がってきますが、正直、いかがなものかと思いますね。まあ前出の別の盤は「スコア盤」ですから、こちらは「ミュージック・フロム」ですからね。サントラとしてはこちらが先になってしまうのでしょう。
このアルバムの実態は、「ミュージック・フロム・アンド・インスパイア・バイ・ザ・モーションピクチャー」とあるように、確かに本編からの音楽、そして「インスパイア」というのがミソで、なんと本編とは全く関係ない、ロックバンド「U2」のメンバーがプロデュースしたとされるロックやポップスが、11曲入ってます。
つまり、ラロ・シフリンが作曲した旋律を含む、勘所のサントラはダニー・エルフマン作曲の3曲と、ラリー・ミューレン&アダム・クレイトンのテーマ曲のみ。あとは、『なんで関係ない曲を聞かなきゃならんの?』というのが11曲ということです。
ダニー・エルフマン作曲、シフリンの旋律を入れ込んだ3曲とテーマ曲は、さすが、良いのをピックアップしただけあって聞かせます。このアルバムの魅力はそこだけです。あとの曲は、U2ファンとか、ちょっと目的が違うのではという印象です。
ライナーノーツには、ダニー・エルフマンら作曲の4曲を除き、その他すべての曲に「*」マークが付いていて、「*」の説明に、these tracks are not contained in the movie.(これらのトラックは映画には収録されていません)と書いてある。
ちょっと商売しすぎなんじゃないですか?と言いたくなりますね。
さらに「ミッション・インポッシブル」はもう一枚アルバムがありますから。
●「ミッション・インポッシブル」
MISSION:IMPOSSIBLE の音楽について・その3 |
●c).LARRY MULLEN & ADAM CLAYTON / THEME FROM MISSION:IMPOSSIBLE
ラリー・ミューレン&アダム・クレイトン / ミッション・インポッシブルのテーマ
●全5曲・20分
●極私的アルバム評価
★★
●このアルバムについて(3アルバムのうち3番目アルバム) |
ラロ・シフリン作曲の「スパイ大作戦のテーマ」及び「スパイ大作戦」で作曲使用されたラロ・シフリンの旋律を、テクノ風に加工した盤です。簡単に言えば。
当時(90年代中頃)流行ってましたよね、こういう手法。「サンダーバード」のリミックスとか、買いましたよ私(筆者ね)。曲の途中にセリフを入れたり・・。
007でもモービーが「ノー!ミスター・ボンド!・・・」とかやってましたね・「トゥモロー」の時だから、97年ですよ。
もちろん原曲がいいから聞けるのであって、加工したら良くなるもんじゃないでしょう。かえって無機質になるだけです。
「ミッション・インポッシブル」についてはTVシリーズサントラ、1アルバム、そして「ミッション・インポッシブル」シリーズの他アルバムがあります。
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●「ミッション・インポッシブル」 MISSION:IMPOSSIBLE の音楽について・その4 |
●d).MUSIC FROM ANTHLOGY
MISSION:IMPOSSIBLE
ミュージック・フロム・アンソロジー・
ミッション・インポッシブル

●全22曲・60分
●極私的アルバム評価
★★★★
●このアルバムについて
(映画のサントラではありません)
●筆者(youon)の手元にある「ミュージック・フロム・アンソロジー・ミッション・インポッシブル」のCDジャケットは上記の図柄で、1994年のアメリカ製とのことですが、筆者(youon)のウォークマンのネット検索で表示されるジャケットデザインは、下記のモノになってます。同じ22曲ですから、同じモノと推測します。イギリス盤のようです。

そして、今回この記事を書くにあたって初めて気が付いたのですが、筆者は下記のジャケットデザインのレコードをすでに所有しておりました。
11曲入りですが全ての曲のタイトルが上記CD22曲の中に入ってますから、同モノ(CD盤が曲を追加している)と考えてよろしいでしょう。

筆者(youon)がこの上記のLPレコードを70年代の半ばに買った動機は明白です。「燃えよドラゴン」でシフリンに魅せられて、当時発売されていたシフリンのアルバムを買いあさっていました。
ところがこの「MUSIC FROM MISSION IMPOSSIBLE」のレコードに期待した「燃えよドラゴン」のようなパンチ力は感じられず、そのまま忘れていました。
では何故、同様内容であろう上記のCDアルバム「MUSIC FROM ANTHLOGY MISSION:IMPOSSIBLE」を90年代中ごろに買ったのか? それは、映画のサントラ、ダニーエルフマンらの「ミッション・インポッシブル」に物足りなさを感じ、大元のラロ・シフリンならパンチのある曲が聞けるだろうとLPをすっかり忘れたままCDを購入したという訳です。どこでいつ購入したのかさっぱり失念しています(多分、渋谷のすみや?)。
さて今回も前置きが長くなりましたが、「MUSIC FROM ANTHLOGY MISSION:IMPOSSIBLE」ですが、ざっくり言えば、ラロ・シフリンのビックバンドジャズ、ムードミュージック集ですね。悪くないです。聞かせます。しかし、「スパイ大作戦」の劇中劇のサスペンスやパンチのある音楽を期待すると肩透かしです。
もちろん、テーマ曲のノリや「ミッション・インポッシブル(スパイ大作戦)」の勘所のメロディ、旋律、リズムはしっかり押さえてます。が、途中で楽し気なイメージになったりと、1曲1曲がビックバンドジャズのムードミュージックに仕上っています。それを踏まえて鑑賞する分には、完成度の高いアルバムと言えます。「心地良い」という表現が合うアルバムです。
●当初、アラン・シルベストリが「ミッション・インポッシブル」の曲を付け、
没になっていた。
●e).Alan Silvestri – Mission Impossible
(The Original Unused Motion Picture Score)
アラン・シルベストリ-
ミッション・インポッシブル(ザ・オリジナル・アンーユーズド・モーションピクチャー・スコア)

●全20曲・54分(多種有り)
●極私的アルバム評価
所有しておりません。
youtubeで聞いた限りでは悪くはないが、本編のイメージに合っていないのだと思います。
●このアルバムについて(アラン・シルベストリの没になった曲集)
筆者(youon)は、このミッション・インポッシブルの一連の記事を書くまで、「バック・トゥー・ザ・フューチャー」や「プレデター」などのあの名作曲家、アラン・シルベストリが、「ミッション・インポッシブル」の曲を全部付けており、それがまるまる没になって、現状のダニー・エルフマンに変わっていたとは知りませんでした。
さらに、その「没アルバム盤」が数種出てるようで、これ欲しいです。が、もう期を逃してますので、うかつに手を出せませんね。まず間違いなくブート盤(いわゆる海賊盤)ですから。サイトには、「Unofficial Release(公式リリースではありません)」とハッキリ書いてある。
まあ、取り合えず、下記の2つのサイトをご覧になってください。
https://www.discogs.com/Alan-Silvestri-
Mission-Impossible-The-Original-Unused-
Motion-Picture-Score/release/2547679
https://www.ost.co/254-mission-impossible.html
youtubeにもアラン・シリベストリの没音楽がアップされてます。著作権問題ありと思いますので、こちらには持ってきませんが、興味ある方は、youtubeで直接お聞きください。
筆者(youon)は、youtubeで10曲ほど聞きました。さすがアラン・シリベストリです。とっつきやすい聞きやすい曲で迫力もある。テーマ曲とは別にイーサンのテーマと思われる旋律も作曲しており、しっかり仕事してますね。
ただ、イーサンのテーマにしても、何かとぼけたようなイメージもあり、youtubeのヘリと高速列車のアクションシーンにアラン・シリベストリの曲を付けた動画も見ましたが、B級アクションになってしまうような印象もあります。
映画「ミッション・インポッシブル」第1作目は、ブライアン・デ・パルマ監督のミステリー色が強い作品です。結果、アラン・シリベストリが没になったいきさつは知りませんが、イメージが合わなかったのではないかと推測します。
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●a)「ミッション:インポッシブル2」オリジナル・サウンドトラック・オリジナル・スコアヴァージョン
Hans Zimmer

大変恐縮ですが筆者(youon)は、映画「M:I-2」のサントラを所有しておりません。「M:I-2」の音楽については、録画してある本編を音楽を注視して再鑑賞しました。それについては後述します。
その前に、「M:I-2」のサントラについて、ネットで検索いたしましたが、「ミッション・インポッシブル」の時のようにサントラと称する盤が数枚(2盤)リリースされているようです。そのジャケットデザインが「タワーレコード」と「amazon」とでは違います。「タワーレコード」では、ハンズ・ジマーの「スコア盤」が上記のデザイン。「ミュージック・フロム・アンド・インスパイアド・バイ・M:I-2」が下記のデザインで、「amazon」では逆になってます。「タワーレコード」の方が正しいのではないでしょうか。
●b) ミュージック・フロム・アンド・インスパイアド・バイ・M:I-2

「ミッション・インポッシブル」の時に申しましたように、「スコア」と「インスパイア」とでは偉い違いですからね、ハンズ・ジマーのサントラを聞くには、「スコア」を手にするべきでしょう。「インスパイア盤」は、ネットのサンプルを聞く限りは、全てロックでした。本編にはそんなにロックは出ていません。「1」と同様に本編に出てない曲がリリースされてるのではと推測します。所有しておりませんのでこれ以上は申しません。
さて、「スコア盤」も筆者(youon)は、所有してませんので、録画してあった本編を音楽注視して再見しました。まず作品のB級加減は、別のコーナーで申し上げるとして、ハンズ・ジマーの音楽は、まあ無難にこなしてるといった感じです。
ハンズ・ジマー自体は、作品数は多いものの、どうも筆者(youon)にとって捉えどころの無い作曲家です。ハンズ・ジマーという個人は確かに存在はしますが、仕事はどうも複数人のチームでやってるという話を聞きます。捉えどころの無い理由はそれかもしれません。
ラロ・シフリンの「スパイ大作戦」の旋律は、タイトルバックに大幅に編曲しロック調て登場。そして終盤のバイクアクションにも登場しますが、特にこれといったインパクトはありません。
ほかの場面のハンス・ジマーの音楽も要所要所にのってはいますが、特に印象に残らないんですよね。逆の言い方をすれば、物語進行の邪魔をしない音楽の付け方。ハンス・ジマーが活躍し始める90年代後半より、こういう傾向の映画音楽が一般的になってきたように思います。つまり個性のある映画音楽作曲家が少なくなったということです。
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●ミッション・インポッシブル3 m:i:Ⅲ の音楽について
Music From The Original Motion Picture Soundtrack
m:i:Ⅲ
Music By
MICHAEL GIACCHINO
ミュージック・フロム・ザ・オリジナル・モーションピクチャー・サウンドトラック
m:i:Ⅲ
マイケル・ジアッチーノ

●全21曲・65分
●極私的アルバム評価
★★★★
監督のJ・J・エイブラムスと共に多分、この「ミッション・インポッシブル3」が出世作となる作曲家マイケル・ジアッチーノは、ゲーム音楽出身とのことで、今作でもゲーム音楽手法らしく「映像を盛り上げ、音楽を主張しない」という方法で作曲しています。
筆者(youon)が、このところ一連の「ミッション・インポッシブル」の音楽について考察し、今更ながら気が付きましたが、「ミッション・インポッシブル・シリーズ」のテーマ曲はあくまでもラロ・シフリンが作曲した「スパイ大作戦」のテーマ曲であり、またそれと関連した旋律(メロディ)であります。
ですので、1作目でイーサンのテーマを作曲し没になったアラン・シルベストリのように、作品ごとに独自の旋律(目立つ音楽)を作っては、基本的にはご法度なのだと推測します。
このことは、まだ細かく検証はしておりませんが、現在最新である5作目の「ミッション・インポッシブル・ローグネイション」までシリーズ全部に言えることで、現在撮影中の6作目もこの先もラロ・シフリンの音楽の”縛り”は、続くんだろうと思います。
さて、この「3」ですが、「スパイ大作戦」のテーマ曲を特に大きく編曲することなくジアッチーノのノリで出し、本編に入ると早速、「スパイ大作戦」の旋律の要素であるシフリンの「THE PLOT」を流し、そのまま「THE PLOT」の旋律を時たま入れながら、ジアッチーノの「タ・タ・タ・タ」というリズムでアクションシーンまで盛り上げています。
この手法は全編、特にアクションシーンにおいて使用され、ジアッチーノ独自の旋律は1小節か2小節でリズムに打ち消され、ジアッチーノ独自の旋律は、「ラブテーマ」とも言えるイーサンと妻とのシーンに美しく流れるのみ。
映画本編の音楽は映像を盛り上げて、優秀な出来と言ってよろしいでしょう。が、これをアルバムとして聞くと、「タ・タ・タ・タ」というリズムを刻む音楽が並び、どれも似たような印象になっています(「ラブテーマ」を除く)。
そして、マイケル・ジアッチーノは、次作4作目の「ミッション・インポッシブル・ゴースト・プロトコル」も担当しました。この「3」の合格点から「スタートレック」を経て、どう変容しているのか楽しみです。
オリジナル・サウンドトラック M:i:III Michael Giacchino

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