『海外ゲイ旅行の勧め』
ネパール・カトマンズ

 
 この国は長いですから、何から話して良いのか迷います。それに今でも一般で繋がりがあるので、下手なことは言えませんね。まあ、まずゲイ状況について申し上げましょう。

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 筆者(fanta)の知ってる限り、1995年から2012年には、ゲイ施設、ゲイサウナとかゲイバーとかはこの国、首都カトマンズにはありません。一応、今(2022年)もネットで検索しましたが、ゲイ施設と呼べるようなモノは挙がってきません。

 ただ、いわゆる公園ハッテン場は当時ありましたよ。これも夜8時には閉まっちゃうし、警察の取り締まりとかもあったから、内戦や大地震やコロナ等で、今も昔のままかどうかは定かではありません。

 日本人ゲイバックパッカーの数年前のブログで「男出来まくり」みたいなことが書かれてましたが、確かに男と男の密接度は高い人種ですよ。それとネパール人の男は世界一と言っていいほど美しい。これは日本人ゲイ友人も指摘してますから、僕だけの感性ではないです。

 でもハッテン場でもない限り、そのブロガーが言うようなノンケと軽々出来ちゃうようなところではないですよ。ゲイに限らずエロには文化的に厳しいです。2022年にネットで挙がってきたゲイフレンドリーなレストラン経営も周囲の差別に苦労してるとあります。

 一方、いわゆるゲイリブの社会的分野においては、筆者もそのゲイコミュニティと親しくしてたし、代表が国会議員になったりと、活動はしっかりしてます。

 LGBT差別禁止法ができたりして、ゲイの権利が社会的に位置づけられています。近年パレードも行われたとのこと。

 上っ面のゲイ情報としては、上記で以上ですね。あとはおよそ17年間の筆者個人的な話となります。なるべく簡潔に言います。

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 1995年に筆者は飛行機でネパール国、カトマンズに行きました。これ旅行じゃなくて移住しようとして行ったの。そのまま移住は無理でもその下調べで片道切符で行った。

 1995年以前に筆者がやってたダイヤルQ2の事業でそこそこ金ができたので(銀行にね)、物価の安い国で自由にやろうと思ったのです。

 候補に挙がった国は、スリランカ、インドネシア、そしてネパール。スリランカは海があるけど、人がちょっとブラウンすぎ。インドネシアはイスラム教でちょっと良く分からない。ネパールは海が無いのがマイナスだが、仏教と繋がりが大きいので、まあ無難だろうという考えでした。

 当時は関空から上海経由でカトマンズ直行便が出てました。
 当時のロイヤルネパール航空(今は違う名)で、窓際に着席。飛行機の二重窓(飛行機は外側と内側とに二重窓になってるでしょ)に蜘蛛の巣が張ってあったのには、「まあそんなこともあるんだろう」ぐらいにしか思わず、カトマンズ・トリビヴァン空港に到着。

 パスポートチェックで職員が「ペン!」と言うのでペンを手渡す。そのペンで何か書いて、引き出しにしまって、「よし行け!」と言う。『おい、ペンは?ペン返せよ!』と思い、「ペン!」と強く言うと返したよ。乗客全員にそれやってるらしくて、後ろで入国のおばちゃん怒ってたよ。職員がそれやってんだから基本的にそういう国。推して知るべしなんです。

 荷物のところでは職員が客のカートを引いてやってチップ貰うのを繰り返してたよ。その他いろいろでいちいち書ききれないんだけど、空港の外は乞食のゾンビ大群状態で、客の荷物の取り合い(盗むのではなく荷物運んでチップ貰うため)。

 まあ、何回か行くうちにこっちもネパール語覚えてるからね。「いらない!」とか「どいて!」とか言えば散ってくわ。

 公的機関でお釣りをごまかすのは有名で、もうこっちは面倒だから『50円程度チップだわ』と思って、お釣りの金が少なくても何も言わないけど、やっぱりここでも日本のおばちゃんは怒ってたわ。そりゃ日本の感覚では許されないことだよ。ましては公的機関だよ。

 多分ねネパールの歴史の中で近年チップ文化が欧米から入ってきて、それが歪んだ形で受け止められて定着したんだと思う。ただし、インド大使館よりはまし(客に難癖付けて賄賂を要求する)。

 まあ、話長くなるから数年割愛。
 結局、1995年から2005年までは毎年3-5ヵ月は滞在し、日本と行ったり来たり。基本的にタイ航空使ってましたが、今や無くなってしまったのは残念ですね。

 2000年代は2LDK借りて住んでた。当時の物価で月8000円ぐらいだったから、年間で一括で払ちゃってましたよ。電気盗まれるという事件があったけど大家に任せて大ごとにはしなかった。

 ノンケにもゲイにも上半身の部分でモテました。友人はたくさんできましたね。まあ、これは、当時の一種の日本信仰というか、日本人への信頼(日本人は悪いことをしない)と金の心配がいらないという事だと思う。

 これを「ネパール人のたかり体質」とブログで表現してる人がいたけど、まあ否定はしませんね。「日本へ行けば大金持ち」という話がまかり通っていましたから。

 長期滞在してる日本人(私ね)ということでバックパッカーの日本人がけっこう訪ねてきました。それはそれで面白かったです。みんなでカジノ行ったりしました。

 2006年以降はたまに行く程度。最終は2012年。おかしな話がいろいろあるけど、このぐらいにしておきますわ。
 

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