● アムステルダム Vol.2
Netherlands Amsterdam |
■■ アムステルダムのゲイ状況 ■■
どこの国でもそうですが、ゲイ状況は大きく2つの視点があります。ひとつはゲイ産業、もうひとつはゲイリブ、ゲイライフなど一般社会の中のゲイの位置づけです。
まずはゲイ産業。世界ゲイガイドブックの『スパルタカス』のアムステルダムの欄には、多数のゲイ施設が載っています。
バーを中心に『スパルタカス』の地図に載っているだけで100カ所ほど。ゲイホテルは20軒ぐらい、安ホテルから高級イメージまで選り取りみどり。
豪華大型ゲイサウナは2店のみでサウナ好きには少々物足りない気はしますが、クラブにダークルームを設けたハッテン場など、ゲイ施設はバリエーションに富んでいます。
大型ゲイクラブは8店。他にハッテンシアター、エスコートクラブなど。レザーバーなどのレザー系施設が目立ちます。
アムステルダム中央駅から南に扇状に広がった2キロほどのエリアにゲイ施設は点在しています。一般の商店の合間にあり日本の新宿2丁目のようにかたまってあるわけではありません。
一般の商店でもそれぞれ特徴となる旗を掲げていて(例えばインド料理ならインド国旗のように)、大抵のゲイ施設はレインボーフラッグを掲げてあるのですぐに分かります。
こういう面では大変ゲイにオープンというイメージですが、本来これが当たり前であって、大麻を売ってるコーヒーショップ、一般のポルノショップや風俗店がオープンイメージであるのと同様、ゲイ施設もオープンであるということです。
一方、直接ゲイ産業ではないゲイの社会的面はどうでしょう? アムステルダムは『ゲイの都』と言われるほど住んでいるゲイ、訪れるゲイが多い都市。『ゲイモニュメント』という国家が造った記念碑もある(後述)。また、オランダはいち早く同性結婚が法制化された国です。

そのようにゲイライフの面でもオランダは確かに進んでいると言えるでしょう。では一般の人々の意識がゲイに対してオープンかというと、またそれは別物であると筆者は判断しました。
アムステルダムのゲイにカミングアウトについて聞いてみたところ「真面目なゲイ雑誌でもトラム(路面電車)で読むのは抵抗がある」とか「単身でアムステルダムに居るぶんなら平気だがアムステルダムから離れたり親と同居だと難しい」との答え。
「社会の一員としてのゲイ」よりも「ゲイ風俗店を堂々と営業しているゲイ」というゲイビジネスのイメージが先行して認識されているんだなと筆者は感じました。それを象徴しているのはアムステルダムゲイパレードの宣伝コピー、「アムステルダムのゲイビジネスがオーガナイズしています」と大きく書かれています。
《写真上・ゲイマップ表紙、ゲイマップは何種も発行されている。写真はゲイニュース社発行のフリーペーパー》
《写真下・アムステルダム・ゲイマップ、中央駅から運河と共に扇状に街が形成されているのが分かる》
『BZ』 (旧・薔薇族) 2003年8月号より
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●コックリング Cockring ゲイクラブ
2フロアに渡ったダンススペースとカウンターバー、奥まったところにダークルームがあり着衣でハッテンできるようになっている。
施設全体の内装は木造で、ギシギシする階段などいささか古びた感じはしますが、それがまた淫靡なムードを醸しだしています。
お立ち台ではマッチョなゴーゴーボーイがストリップショーをやっていました。筆者が訪れた日曜の夜は人でいっぱい。200人は居たと思います。ダークルームは満員電車状態。
ここでは定期的に全裸デーなどの企画があり、ちょうど筆者のアムステルダム滞在期間に第3週の日曜に行われる『ホースメンデー』というのがあった。
このイベントは全裸かアンダーウエアのみで入場するというもの。これは行かなければ。「ホースメン」=「馬男」だから、デカチンデーということなんだろうと勝手に想像、もしチンコチェックがあって断られたりしたらヤダなあなんてドキドキしながら営業時間に訪れた。
そしたら何てことない着衣入場。おかしいなと思いフライヤー(チラシ)をよく見たら、『ホースメンデー』は15時から19時まで。何だもう終わっちゃったんだ。行くのが遅すぎた(と言うかやるのが早すぎる)。ああ、もったいない。この広さのフロアで全裸ウロウロは面白すぎ。
毎月第1週の日曜日は『ヌードクラブデー』でシューズのみで入場というイベントもある。このために再びアムステルダムに行きたいくらい。悔しい。
Cockring
営業時間:11PM-4AMが基本、イベントは別時間。
住所:Warmoesstraat
96
電話:+31 (0)20 6239604
URL:
http://www.clubcockring.com
《写真は、コックリングのフライヤーとストリップショー(コックリングのホームページより)》 |
他店精細はアムステルダムVol.3へ |
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■アムステルダム・エピソード2
堂々ドラックはやっぱりショック
ゲイ施設がどうあろうと、筆者にとってはカルチャーショックなんてさほどありませんワ、正直な話。ゲイ施設でのやることって基本的に世界共通ですからね、
日本や他国と比べて施設の造りどうとか、オランダ人がどうとか…、けっこう冷静に分析しちゃう。だからゲイ関連の出来事でビックリすることなんかそうそうない訳。
ところがやっぱりドラックとなると、日本にはその文化が無いですし、世界各国堂々とやるもんじゃないという認識が普通。『裏モノ』というイメージが刷り込まれていますから、まさかこんなに大っぴらに売ったり吸ったりされちゃうと正直カルチャーショックです。
《写真・何種もあるコーヒーショップガイド》
アムステルダムの街を歩き疲れて、ちょっとコーヒーでも飲もうかと行き当たりばったりでコーヒーショップへ。
カウンターにメニューがあり「ネパール」とか書いてあるので「ネパリチャイ(ネパールの紅茶)」でも扱っているのかと、それを注文したら出てきたのは2センチ四方の固形のハッシッシ(大麻樹脂)。慌ててコーヒーを注文し直しました。
よく見ると他のお客さんは大麻を吸ってる。まだ昼間だぜ。ソフトドラッグでも慣れないといきなりおかしくなるから、素人がうかつに手を出すもんじゃありません。
酒が飲めない人が一升瓶がぶ飲みしたら急性アルコール中毒になっちゃうみたいなもんで、ハッシッシ2センチ四方全部吸っちまったら確実に病院行き。
アムステルダムはソフトドラッグオーケーとは知っていたが、こんな簡単に堂々と手に入るものだとは思わなかった。ここのコーヒーショップだっていっけん普通の喫茶店。
後で知ったがアムステルダムに数百店あるコーヒーショップ(ドラッグ販売店)のガイドブックやドラッグ種類の解説本とかも売られてる。コーヒー飲むなら『コーヒーショップ』じゃなくて『カフェ』だったんですよね。まあ『コーヒーショップ』でもコーヒー飲めたけど…。
《写真・コーヒーショップガイドより。固形のハッシッシ》 『BZ』 (旧・薔薇族) 2003年8月号より
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