■最後のバンコク■
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  このコーナーは筆者(fanta)が、2012年にバンコク旅行した記録を後日、筆者の日記ブログ『ファンタサイケダイアリー』に執筆したモノを『海外ゲイ旅行の勧め』用に再構成したものです。長文ですので前後編に分け、この「ファイル1」は前編です。
 
 2012/4/11(Wed)  最後のバンコク・その1
 仕事で某国に行く途中で念願のタイ国、バンコクに行って来ました。ちなみに仕事のことは一切言わないので、某国のことも一切言わない。どの国かも言いません(北朝鮮じゃないです)。

 バンコクはトランジット(経由地)で、2泊した。これは全くのプライベート、遊びです。
 久々のバンコク、確か5年半ぶりぐらい。そもそも海外旅行が5年半ぶりぐらいですから。

 「はぁ?『海外ゲイ旅行の勧め』とかウェブサイトやってて、5年半ぶりですか?」とお思いになるのも無理もない。

 筆者(fanta)がほとんど遠出していなかった理由は明白なんです。持病のいわゆる躁うつ病で出かける気力が無かったから、それと出るとそこそこ金がかかりますからね、出渋っていた。

 先月、そうも言っていられなくなってきたので、重い腰を上げたという訳です。で、どうせなら、バンコクで遊んで行こうと・・。
 まあ、fantaの感覚では当然でしょう。
 しっかり遊んでまいりましたが、何故、『最後のバンコク』かと申しますと、「もういいだろう・・」と正直思っちゃった。

 良かったですよ。しかし、fanta自身が枯れてきたんだと思う。ワクワクできないんですよ。病状のせいもあるかもしれないですけどね、まあ、そこらへん、やったこと全部、話そうと思う。自分の記録のためにも・・。

 面白かろうが、詰らなかろうが、2泊分、全部言います、と宣言して、「その1」は終わりです。

 近日中に続きを書きます。

 
 2012/4/12(Thu)  最後のバンコク・その2 航空券
 まあ思うことはいろいろあって、どこから書こうかという問題があるんですが、まあ、思いついたまま時系列で書くしかないだろうと思っております

 チケット購入から入りますか? それまでと違うんだから自分の体験としては・・。

 実は、ネットで航空券チケットを買うのは今回が初めて。
 今まで(5年半前まで)は、格安チケット会社で電話で買っていた。今、その会社、けっこう大手だったんだけどH.I.Sに吸収されちゃってもう無い。

 じゃあ、H.I.Sに電話すりゃあいいだろとも思えますけど、ネットで買えるご時世なんだから、ネットで買いましょうよ。

 ということで、ネットでいろいろ検討したけど、疲れたわ。疲れる原因はね、サイトごとに仕様が違うんだよ。値段も燃油チャージ入りだったり、入りじゃなかったり。ゴチャゴチャしてまいったわ。

 結局、某国へは、H.I.Sバンコク支店で、特別安いの(多分企画モノ)をバンコク発券のチケットで買いました。

 これもさ、『現地(バンコク)支払い』の方法があったから、「ああ、どうせバンコクに泊まるんだからバンコクで払えばいいのか・・」と思い、『現地払い』をクリックしたら、「今日払え、明日払え、バンコクで」ってことになって、そんなの無理だわ。

 メールじゃいつ返事来るか分からないので、渋々、バンコク支店へ国際電話。

 「予約はしましたが支払いしてません。クレジットで今すぐ支払える方法教えてください」とfanta。
 「メールします」との回答。数時間たってもメールが来ない・・。また国際電話。「メールします」との回答。バンコク支店の営業時間が過ぎてもメールが来ない・・。

 このままだとせっかく安いチケット予約したけどキャンセルになってしまう・・。どうしたと思います? 
 まだその企画モノのチケットがサイトに表示されているうちに、新たにクレジットで買い直しましたよ。

 そしたらすぐにメールが来た。「予約がダブってますので、前のは破棄して、後のを生かします」って。バンコク支店では、しっかり分かってるんじゃないの。 多分、イレギュラーな事項にはすぐに対応できないんだと思う。

 正直、もの凄く疲れた・・。あのチケット購入の日は・・。日に日に金額変わるしね。自分の人生の一部を決める訳だから。

 日本からバンコク往復航空券は、これも結果的にH.I.Sになった。確かオンラインH.I.Sかなんかだと思う。

 単純に安めだったから。往復で、5万円程度だったと記憶します。羽田がいいけど羽田発は高い。成田。

 H.I.Sのチャーター機とのこと(ジェット・アジア・エア・ウェイズ)。
 まあこれで、成田→バンコク2泊→某国8泊→バンコク乗継1泊→成田 の旅程が決まったことになる。

 「その2」はここまでです。面白くなくてごめんね。

 
2012/4/15(Sun)   最後のバンコク・その3 チェックイン
 この調子で書いていくと、バンコク・ゲイエリアに関して書くまでにどれほど先になることやら。「その20」ぐらいになったりして・・・。

 と言うのも、筆者(fanta)が、今回の旅行を時系列につぶさに記録しようとしてるから。
 つまり、忘れちゃうんですよ。過去の海外旅行にしてもそう。時間が経つとドンドン、ディテールを忘れていってしまう・・。今回は「最後」と銘打っているだけあって、細かなこともしっかり書こうと思ってる次第。

 さあ、出発日の朝です。横浜から成田の『成田エクスプレス』のチケットはもう買ってある。「明日までのキャンペーン」だか何だかで、往復で買うと40%引きぐらいになった券を買った。

 手荷物とリュックを持って、うちの近くの駅に着いたとき、ハッと気が付いた。横浜までのこの鉄道は、早朝、各駅になることを・・。時間に余裕をもったつもりが、横浜まで各駅だったら厳しい話になる。『成田エクスプレス』に間に合わなければ、成田空港のチェックインにも遅れることになる・・。

 こりゃマズイ・・と、いきなり焦りましたね。ホームに入ってくる電車に、駅の階段駆け下がって乗ろうと試みたが、間に合わず。次の電車はすぐ来て、心配いらず、各駅じゃなくて急行でしたね。そもそもこの路線に乗ること自体10年ぶりぐらいだ。

 成田エクスプレスは順調。以前の記憶と違ったところは、荷物置き場が暗証番号のキー制になっていること。荷物2つだけなんで自分の席に置く。

 成田エキスプレスから見る成田付近の景色は、いつも印象深い。藪(ヤブ)が広がってる広々とした山里、「こりゃ電車が通ってなければ露出に最適」と毎回思うからだ。成田空港第2ターミナル駅で降車。

 普段(と言っても5年半ぐらい前まで)は、駅でカートに荷物を乗っけるのですが、今回は極力荷物軽くしたし、そのために新らしくリュックを買った。カート無しでチェックインカウンターへ。このリュック正解ですわ。使いやすい、運びやすい。

 チェックイン指定時間前でしたが、もう並んでる。H.I.Sチャーター機で、卒業旅行を見込んだんでしょう。若い日本人ばかり。
 リュックを受託手荷物にして、チェックイン。取りあえずひと段落。

 ただもうこの時点で、ドッと疲れてる。精神的な疲弊感ですね。これが持病(躁うつ病)によるものなのか? 普段の日常じゃない事をこの日初めて数年ぶりにしたからか、非日常が始まったプレッシャーからか、それはよく分からない。

 とにかくこの疲弊感は、この今回の旅行、バンコクと某国、全部を通じて続き、結局、最後までこの疲弊感の理由は分からない。

 手荷物のカバンだけになったので身軽。成田空港の一般エリア印象が以前とは違う。綺麗に整然となった感じがする。
 フラフラと回転ずし屋へ。3皿ほど食べたかな? 以前からあったのかどうなのか展望デッキがあったので、フラフラと歩く。
 今から思うと、どっかでたばこを吸ったはずだが、一般エリアでは記憶が無い。パスポートチェック後、中で吸おうと思っていたのか何だか?

 いきなり、「あっ!タイバーツ両替しなきゃ」と思い立ち、銀行のカウンターへ。後から思えば、タイで両替した方がレートがいいことに気が付いた。まあいいですよ。成田でバンコク費用全額両替。
 さて、いよいよ、パスポートチェック(出国)カウンターへ。その前にボディチェックだ。

 長くなるから「その3」はここまで。またもや面白くなくてすいません。

 
2012/4/16(Man)  最後のバンコク・その4 成田空港
 筆者(fanta)自身が早いとこ本題(バンコクのゲイ関連)に入りたいと思ってるので、早いとこ、時系列の話はチャッチャと書いちゃいましょう。何を書くかは考えてないですけど、前回(その3)から時系列でそのまま続きです。

 成田空港の出国カウンターに入るところからですね。

 海外旅行経験あるかたはもちろんご存じでしょうが、国際空港には大きく2つのエリアに分かれます。

 ひとつは、基本的に一般人が自由に入れるエリア、航空会社のチェックインカウンターやレストランなどがあるところ(『到着エリア』とも呼ぶらしいが、ちょっとニュアンス違うような気が・・)。

 もうひとつは、『出国エリア』、免税エリア、ゲート内とも呼ばれるらしい。免税店や飛行機に乗る前に軽食などがレストランがある場所ですね。

 とにかく、『出国エリア』に入らないと飛行機に乗れない訳ですから、搭乗ゲート集合時間までに『出国エリア』の中に入る。入るには大げさに言って2つの難関がある。まずボディチェックです。

 いつも(と言っても5年半前までの記憶)のように、手荷物とポケットの鍵とかをトレイに入れてレントゲンチェック。ボディチェックのゲートで「ピー!」と音が鳴る。
 係員に「ベルトを取ってください」と言われて、一瞬、『はぁ?』と思うが、その通りにしてオーケー。「ベルトが鳴ったんですかね?」と半ば嫌味を言って、ベルトを締め直す。『めんどくせえ!こんなの初めて!』と思ったのだが、実はこのベルト外し、今や世界の常識になってることに後で気が付く。fantaは5年半のブランクにより時代遅れになっていた訳。

 さあ、そのまま流れで、出国カウンターの列に並ぶ。さほど待たなかったと記憶します。何事もなく通過。特に印象に残ってるのは、パスポートチェック後にひらける出国エリアの景色ですね。以前の成田空港の印象とは違って、店の並びとか通路とかが華やかに見えた。

 インフォメーションカウンターがすぐに見えたので、搭乗ゲートの位置と、スモーキングルームの場所を訊く。
 さっそく、スモーキングルームへ。コーヒーショップと併設になっていたので、コーヒーを買ってスモーク。

 前の席で若い男性グループが、携帯電話で話してる。否が応でも聞こえるので、聞いていると、どうもグループの一人がパスポートを忘れ、家に取りに帰っているらしい。仲間の代わりにH.I.Sと交渉してる模様・・。fantaと同じ便だ。

 噂には聞いたが、海外旅行の第一必需品、パスポートを忘れるとは・・、初めて海外旅行する卒業旅行の大学生かもね。
 搭乗便には間に合わないので、後の便にあらためて金を支払って追いつくという計画のようだ。
 「ホテルはどうなりますか?」とか聞いている。
 『H.I.Sでホテルも予約したんだ・・。ホテルは大丈夫だよ、部屋確保してるから・・』などと思いながら、fantaはもちろん知らんぷりでスモーク。

 H.I.Sも大変だね。人、ひとりひとりの人格を取り扱っている訳だから。人、ひとりひとり、それぞれあるからねぇ・・。

 「その4」は、ここら辺までとしときますか・・。すいません。

 
2012/4/17(Tue)  最後のバンコク・その5 出国前のタバコと冊子
 さあ、次から次へと行きますか?!

 出国エリアの免税店でセブンスターのワンカートンを買った。
 「いやに早すぎません?帰りでも買えるのに・・」とお思いになるかたもいらっしゃるでしょう。
 筆者(fanta)自身も、行きの旅程で荷物を多くすることは、いかがなものかと思いますね。しかしこれは最初っから計画していたこと。

 いずれにせよ、旅程内にもタバコは必要ですから、どっかで買うことになる。

 タイ国でfantaに合うタバコは、本来ならグリーンのパッケージの『FALLING RAIN 90』というタバコ。某国では、『SHI****』というタバコ。

 以前の経験からタイではタバコがバカ高くなり、禁煙奨励のための『こりゃまいったなぁ・・』と思わせる手術痕とかの気持ち悪い写真がプリントされてる。そんなの買わないよもう・・。

 ですので、『全旅程通して、セブンスターにしよう』と決めていた。だから最初にまとめて買っちゃったわけ。免税なんだから。

 過去の成田の経験では、この出国エリアでシャワーを浴びて、スッキリして搭乗時間を待つんだけど、今回はその気になれず。搭乗時間までまだ時間があったはずだけど、何をしてたかちょっと記憶が無いです。いずれにせよ重要ではない。

 搭乗デッキ近くの喫煙所で、「タバコ1本くれ」とジェスチャーする男(中東系か?)が居て、「ジャストモーメン」とセブンスターの封を切ってこの男に1本恵んでやったのは、ここだったか? まあ、いずれにせよ、そういうことがあったよ。

 タバコもさ、多分、今や、空港で1コ売りしてないから、買えずに、禁断症状来ちゃったのは、fanta自身も中毒だから、よく分かりますけど、見も知らない人に恵んでもらうほど、人のレベルを落としたくはないわな。そもそもタバコ1本、今や貴重品だからね。

 搭乗デッキも記憶が無いですね。まあスムーズに行ったんでしょう。記憶にあるのは席。いままでは、事前のチェックイン時に、「窓際お願いします」と言ってたんだけど、今回は忘れたか、すでに指定だったのか、通路側。まあ特に感想無し。そもそも真ん中に3席あるデカい飛行機だから、チャーターということもあるし・・。

 手荷物はイスの下に置いて、目の前にある冊子に一応目を通す。その航空会社の路線図や時間などが書いてあって勉強になるからだ。

 ところがこの冊子、バンコクの地図やら詳しく書いてあって、なかなか便利。
 『これ欲しいな』と思ったので、そばにいた女性キャビンアテンダントに、「これも持ち帰っていいですか?」と(多分、日本語通じなさそうだから英語で)訊いた。

 そしたら「その冊子はそこにキープしてください。持ち帰りはできません」ときた。ならしょうがない。この冊子の隅から隅を頭に叩き込んでおこうと、じっくり読み始める。
 ふと表紙を見ると、この冊子は、H.I.Sオリジナル編集で、『TAKE FREE』と書いてあるじゃないの?

 通りかかった男性キャビンアテンダントに、「彼女はテイクアウトできないと言ったけど、ココに『TAKE FREE』と書いてありますが・・」とfanta。「どうぞお持ち帰りください」と男性キャビンアテンダント。

 その後、敷居の裏で、男性キャビンアテンダントの声で、「この機の冊子は持ち帰りオーケーなんだよ」とささやく声が聞こえた。女性キャビンアテンダントには恥をかかせてしまったね。俺のせいじゃないぞ。

 今日はここまでです。

 
2012/4/18(Wed)  最後のバンコク・その6 ヘロヘロでバンコク到着
 まだ時系列の話続きますね。やっと成田の機内(離陸前)だもの・・。

 ジェット・アジア・エア・ウェイズのチャーター機は、チャーターのためかヘッドホンのサービス無かったですね。

 イスの手元の操作盤もなんかくたびれていて、長いこと使ってないみたいな感じ。機体自体が古いのかもしれません。

 多分、定刻にテイクオフ。上空で安定して、シートベルト解除オーケーの「ポン!」という音が・・。

 キャビンアテンダントが飲み物を配り始める。例の女性キャビンアテンダントは愛想が無いね。

 まあ、べつに今更、キャビンアテンダントに筆者(fanta)は愛想を求めていないし、今の時代、fantaが取り立てて指摘せずとも、キャビンアテンダントは肉体労働であり、特に愛想良く飲み物や食事を配らなくてはいけないような時代では無くなった。

 景色が見られないので、fantaはウォークマン。途中、右窓側の席の男性が2回ほどトイレで、fantaも席を立つ。
 機内食を平らげて、タイ入出国カードの記入・・。

 まあ、とにかく、東京・バンコク間は長いです。時間差があるから何時間飛んでいたのかハッキリと分かりませんが、資料によると7時間ぐらいらしい(気流の関係で帰りは5時間半と短いらしい)。

 このチャーター機は、シートに画面が無く、壁のスクリーンだったですけど、映画はやっていたような記憶が無いですね。やらなかったんじゃないの? まあ、別にいいですよ。

 バンコク・スワンナプーム国際空港に到着。5年半のブランクの間に、ドンムアン空港からこの新しい空港になってる。スワンナプーム空港は初めてだ。

 機内からバスに乗って、空港内部に入ったと記憶します。まず預けてあった荷物の受け取りですけど、入国チェックが先だったか、ちょっと記憶にない。もうこの時点でドッと疲れてるんです。7時間の飛行機による肉体的な疲れよりも、原因不明の精神的疲弊感だ。

 以前だったら、この時点で、荷物を受け取る前に出発エリアに寄って、買い物とかするくらい余裕があったんですけどね。

 まあ、普通に考えれば入国チェックが先だったはず。
 ああ、今、思い出しましたよ。疲れてるんで入国チェックカウンターに前にのめりこむように寄りかかってチェックを受けてたら、顔認証のカメラに近すぎて、「カメラ!」と言われて、半歩後ろに下がったんだわ。

 で、到着便名から指定された荷物が回転するスペースへ(あの場所は何と呼ぶのでしょうか?)。

 荷物(リュック)はすぐに来て、カートに乗っけて、『さあ、バンコクに到着!』ってことになる訳だ。が、全然実感無い・・。へろへろのまま、まあ、タバコでしょうよ。次にやることは・・。

 タイ国のタバコ規制は厳しく、空港の外しか吸うとこないみたい・・。カートのまま空港の外へ。タクシーとか車とかのところ。灰皿があってベンチがある。先客がひとり。当然だが、ムァっと暑い。

 上着はすでに成田で脱いでリュックに入れていたけど、長袖は暑いです。まあ、これからどうするかは分かってはいるが思考にならない。思考できないほど脳が疲弊してるんですよ。

 ヘロヘロでバンコクに到着ってことで今日はここまでにしときます。
 次から、いよいよ本題に近くなりますので・・。ヘロヘロのまま、やることはやります!

 
2012/4/18No.2最後のバンコク・その7 ホテルへ
 さて、バンコクの空港に着いた訳だ。気持ちとしては、『やっと・・』という感じです。

 早朝、家を出てから、何時間経ってんの? ここでは午後6時頃だから、日本じゃ夜8時か・・。まだ宵の口だけど、『早朝から活動してる』ってのが、筆者(fanta)にとっては辛く感じるんだわな。

 で、これからどうするかですが、まあ、普通に考えて、「ホテルに行く」でしょうね。

 実は空港からホテルに行く方法はほとんど考えていない。最悪タクシーで行っちゃえばいいやと思ってるし、ホテル自体は過去に慣れ親しんでる定宿をネットで予約支払い済み(ネットでホテル事前支払いは今回が初めてやった)。

 まあ、機内の冊子で見た、バンコク市内モノレールに接続してる新しくできた、『エアポートリンク』という電車に乗るのが順当でしょう。

 情報によれば、この電車で、BTS(モノレール)のパヤタイ駅で乗り換えて、ホテルに近いサラデーン駅に行けばいい。

 さてと、『エアポートリンク』の駅は地下ですか・・。チケット売り場の自販機は、タイ語じゃないの(違ったかもしれませんがタイ語が目に付いた)。買い方分からねーよ、めんどくせーと思ったよ、正直。

 対面販売のボックスがあったので、「パ・ヤ・タ・イ」って言ったら、なんかおもちゃのコインみたいのをくれた。

 そのコインを改札口にさらすと改札口がオープンしたように記憶します。さらに地下に降りると、もう電車が待っていて、人が40%ぐらい乗ってる。それに乗ったらすぐに発車した。座りたいので混んでない前方の方へ・・。

 座って外の景色を眺める・・。が、なんか偏光ガラスのような窓で、景色がハッキリ見えない。もう暗くなってるしね。

 夜の景色の中、工場地帯なのか、高速道路なのか、水銀灯のような光が並んで見えるだけ。
 それにしてもオモチャみたいな電車です。造りにしても、黄色や赤の色使いにしても・・。
 あっという間にパヤタイ駅に着いた。資料によるとエアポートから18分だそうだ。

 さて、BTSに乗り換えですが、『ギブアップだな・・・』と思いましたね。疲れと言うか、面倒くさくって、BTSパヤタイ駅からサイアム駅でシーロム線に乗り換えて、サラデーン駅から、人混みのパッポン通りあたりを歩いてホテルへ行くなんて、いやー出来ない!そんな力無いわもう・・。

 高架のパヤタイ駅から道路に降りて、すぐにタクシー拾って、「スリウォン!(通りの)ターンタワン!(ホテルへ)」と告げて、シートにもたれかかる。

 タクシーの窓からバンコク市内をぼんやりと眺める。『ああ、バンコクだわ・・』とやっとここら辺で思ったね。

 意外と順調にスリウォン通りへ着いた。運転手が「ホテルはどこだ?」ってなことを訊くので、fantaが外を見ながら「ちょっと先、あ、そこ左か?あ、違う、そこもっと先・・」などと言って道案内。見覚えにある入口が見えた「そこだー!」とfanta。
 路地を入って『タータワン・プレイス・ホテル』の前まで。

 ホテルのポーターは他の客を相手にしていて、fantaはタクシーから自分で荷物を下ろしたね。
 目の前に喫煙プレイスが・・・。

 ポーターに、「チェックインまだだけど、コーヒーください」と告げ、外のイスに座る。
 よく見ると見覚えのある、ちょいポチャのポーター・・。
 「おい、君知ってるよ! 5年前もここにいただろ?」とfanta。
 「僕を覚えてますか? 13年ここで働いてますよ」と彼・・。

 『ああ、愛しのバンコクに着いたんだな・・』とコーヒーとセブンスター・・・。疲弊感はあるにはあるが、幸福感も確かにあったね。

 この日はまだ先が長いんです。今日はここまでです。

 
2012/4/19(Thu) 最後のバンコク・その8 エッチの計画
 ちょっと話逸れますが、今日(4/19)医者に行って来まして(もう何年も通ってる精神科)、「旅行の間ズッと疲弊感と言うか、頭ギシギシ、オイルが切れてるような感じなんすよ。

 帰ってからもめんどくさくってスポーツセンターも行ってません」って言ったら、「あなたの場合、落ち込みとイライラ、軽い鬱だね」と言われた。

 まあ、そのとおりなんでしょう。この医師とは付き合い長いから信頼してる。今回の旅行の疲弊感は、筆者(fanta)の持病のいわゆる躁うつ病の症状の一つということで、納得。

 今後はあまり「疲れた疲れた」言わないように努めます(ただし、疲弊感が理由でこうなったああなったってな話は言いますよ)。

 さてと・・・。ホテルの喫煙スペースからですね。
 ホテルに通常チェックインして、ポーターに荷物運んでもらって、後から思い出したけど、チップ出すの忘れたよ。これはホント、日本人には難しいんですよ。「君を覚えてるよ!」って喜ばせておいて、チップ無しかい?と思ったろうな・・。まあしょうがないです。

 部屋はグッド。ここはいいホテルだよ。場所もいいしね。
 ちなみに『タータワン・プレイス・ホテル』は、ゲイホテルとしてスタートしてますから、まぎれもなく。以前は入口にレインボーフラッグを掲げていたし、ロビーにはゲイの旅行会社の受付あったんだから。

 今はフラッグ見当たらないし、一般ホテルとしてネット上に載っかってる。ゲイマーケットに絞ると不利だと判断したんだと思う。そりゃそうだよな、場所いいもん・・。

 さらにちなみに大型ゲイサウナ『バビロン』併設の『ホテル・バビロン・バラックス』も一般ホテルでネット上に載っかってますわ。ありゃどうすんだろうね? だってあっちゃこっちゃにチンボの彫刻とかあるよ。取ったのかね? 今回『バラックス』は行かなかったから知らんけど・・。

 で、『ホテルに着いて今日は終わり』だなんて始めっから思っちゃいないんですよ。疲れていようが何だろうが、この晩含めて2晩しかない訳ですから、有効に使わないと・・。

 と言って、あれもこれもなんて考えていません。今回の旅のメインは後日の某国なんだから、あんまり羽目を外すわけにもいきません。

 当初の計画を言います。

 初日(この晩)は、定評あるゲイサイト『あじあ男湯紀行』から情報取った、近場のゲイサウナ『サウナマニア』と、ちょっと離れた旬のサウナとされている『Farose Sauna 2』。この2店に行く。

 『Farose Sauna 2』のピークは深夜12時ころと言うから、この初日は遅くなっても構わない。行くけど出さない(ディープにやらない)。

 2日目は、次の日の午前に某国への飛行機に乗らなきゃいけないので、夜更かしはできない。

 2日目は早い時間からボーイズバーを廻って、ボーイを2人買って、思いっきりエッチしようと思っていたんです。この理想的な計画が、実際にはガタガタになるんです。

 今日はここまでです。明日も多分書きますのでご容赦ください。

 
2012/4/20(Fri)  最後のバンコク・その9 ゲイサウナの予定変更
 前回で、話寄り道しちゃったから、まだ「ホテルの部屋に入った」までですね

 まず、荷物をほどいて、取りあえず落ち着こうと思ったら、灰皿が無い。ひょっとして『ノースモーキング・ルーム』だったらたまらんわと思って、レセプションへ。

 「私の部屋はノースモーキング・ルームですか?だったらタバコ吸える部屋に変えてください」と言う。スタッフが「灰皿持っていきます」で、数分後、灰皿持ってきた。まあ、愛煙家にはストレスのたまる世の中になったもんです。

 で、バスタブにお湯をためて、シャワー。一応オシャレして、リュックに入れていた小さなリュックを出し、『あじあ男湯紀行』からプリントしたった、『サウナマニア』と『Farose Sauna 2』の道順書いた紙入れて、最低限の持ち物で部屋を出発。

 もう夜8時ころだったと思います。情報によると『サウナマニア』のピークは7時半(微妙だね)ということだから、早いとこ行かないとね。と言って、初めてのところだから、道順を一つ一つ当たって行くしかない。

 「シーロム通りから入る」ということですので、『とにかくシーロム通りに行こう』と思っちゃったのはしょうがない。ホテルのあるスリウォン通りからシーロム通りに行くには、歓楽街のパッポン通りを真っ直ぐ南にクロスするのが一番早い。まあ、これは正しいです。

 パッポン通りはよく知ってますから、ドンドン人混みをかき分けて進んで行きましたけど、『パッポンってこんなに長い道だったっけ?』と心底思いましたね。荷物は軽い小さなリュックだけで、フットワークは軽いんだけど、疲弊感は残ったままですから、『道のりが長い・・』と思ってしまう訳。

 シーロム通りに着いた。さあ、資料に示されたランドマークを探そうと思ってプリントを見るが、これが分からん。そもそも眼鏡を部屋に忘れたので、字が読めない。最初のポイントである地下鉄の駅が分からないのだ。

 つまり『甘かった』んですよ。なまじっかバンコクを中途半端に知っているだけに、『分かるだろう』と思い込んでいた。
 しょうがないので、地図に示されたポイントにあたりを付け、その方向へ。いずれにせよそう遠くはないはず。近いのは確かなんだ。

 2ブロックぐらい歩いて探して、ランドマークも『サウナマニア』自体も見当たらない。『こりゃダメだわ』と早々に諦めましたね。
 同様に『Farose Sauna 2』も初めての離れたところなんだから、下調べ無し、眼鏡なしでは無理だと判断。

 すぐに思い立ったのは、過去にいい思いを何度もしている『クルージングサウナ』に行こうってこと。そこだったら行き方分かってる。昨今は勢いは無いとの情報もあるがまあしょうがない。もうこの時間(夜9時ころ)ならそのぐらいしか選択肢が無いわ。

 シーロム通りにあるサラデーン駅からBTS(モノレール)、サイアム駅で乗り換えて、終点のモーチット駅。全然順調、馴れてるからね。

 で、モーチット駅でタクシー拾って、「メージャー・シネプレックス」でシネコンの前まで、この間、40分ぐらいじゃないですかね?(モノレールとタクシー)。この行程、ほとんど記憶にないです。

 乗り換えのサイアム駅のホームから見える映画宣伝の看板は、『タイタニック3D』だったのは覚えてる。ああ、あと、『まだここ(サイアム駅前)工事してんのかい?』ってこと。5年半前も工事してた。

 さあ、シネコンの前から歩道橋を渡って、懐かしい『クルージングサウナ』だ。何時だったかは分からん。

 カランコロンとドアを開け、通常入場。一見、変わっていないみたい。『そろそろ食事しないとな。ここの2階にバイキング形式の食事があるはずだからそこでいいや』と思っていたら当てが外れた。そんなサービスもうやってないみたい。まあ、そりゃそうだな。

 さていよいよ本題(バンコクのゲイ関連)です。恐縮ですがこの日はまだ先がある。
 明日から書き始めます。長々とありがとうございます。
 思い起こしていただけますでしょうか。この日の朝には筆者(fanta)は、日本だったんですよ。

 
2012/4/21(Sat)  最後のバンコク・その10 ハッテンの実況中継?
 さて、やっと本題のバンコク・ゲイ関連の話題ですね。ただ、これもまるまる2日分続きますので、よろしくご了承いただきますようお願い申し上げます。

 『クルージング・サウナ』の受付で入場料を支払うと、手ぬぐいみたいな感触の布をくれた。

 「今日はこれの日ですから」みたいなことを言っている。ロッカー室で広げて見ると、迷彩色のもの凄い丈の短い三角の腰巻・・。チンコぶらぶらのターザンが腰に巻いているモノだと思えばいいです。見た目は。

 『あってもなくても同じなんだけどなぁ・・』と思うが、いろいろあるんでしょう、当局の指示で「下着はつけるように」とか・・。

 それ巻いて(と言うか、ほとんどチンコ丸出し。そのほうが好きなんで・・)、2階へ、サロンはほとんど機能していない様子。3階、確かスチームサウナとシャワー、ジムだったような・・。まあ、いずれにせよ分かってる場所。

 4階に上がる階段で、スタッフ(階段の門番)に下着(腰巻)を取るように言われる。『オッケー!そうこなくっちゃ!』と思ったね(ちなみにその腰巻をその後どうしたのか、すっかり忘れてる。手に持っていたのか?)。

 4階は全裸ゾーンですよ。ザッと廻って、屋上に出たように記憶します。
 特に鮮明に覚えてるのは、屋上に出たところで、全裸のイケてるお兄ちゃんが、ビーチチェアに座って、ヘッドマイクで何か一所懸命しゃべってる。そのしゃべってる言葉が、マイクを通じて、屋上スペースに響き渡ってる。

 タイ語なんで、何しゃべってるかサッパリ分からないが、この時点では、『なんか変な人が居るんだなぁ・・』程度にしか思わず。

 屋上には、この兄ちゃん含めて7人ぐらい人がいたかな? 『あじあ男湯紀行』の情報にあるように、30代がメインと見ました。確かに以前の20代中心とは、雰囲気はちょっと違う。2人でやってたり、3人でやってたり、途中で離れて人入れ替えたり・・。

 『ああ、いけいけドンドン、ノリの場所なんだな・・』と空気を読んだ。
 2人でバックやってて、1人が見学してるところに近づくと、タチの兄ちゃんが、『こっちおいで!』みたいな仕草をする。

 お言葉に甘えて近づくと、さっそくシコられた。気持ちいいのでそのままさせられてると、『こいつ(ウケ)をやれ!』みたいな仕草。つまり『代われ』ってことだ。多分、タチが疲れたんだと思う。

 こっち(fantaね)もけっこう勃ってるんですが、『え~?』と躊躇しているうちに、そのタチの兄ちゃん、コンドームの袋破って、筆者(fanta)に取り付けようとしてる。もうfantaのチンコに取り付け始めちゃったので、そのままさせときましたわ。

 『はい、取り付けた!はい、交代!』って感じで、その兄ちゃん、去ったよ。『はいそうですか・・』ってことで受け継ぐ訳にもいかんわな、fantaはまだそこまでテンション上がってませんって。

 fantaがコンドームを外すと、その場は何となく解散。
 別の人だかりのところへ行くと、最初に入口のところにいたマイクの兄ちゃんが、そこに居たグループ、fantaを含め全員の背中にスタンプを押した。相変わらず、マイクで何か言っている、と言うか、『こりゃ実況中継なんだな』とここで初めて気がついた。

 スタンプは、蛍光塗料の番号かなんかだと思う。だから、「何番さんが今そっちに行きました。手を出そうとしています」とか、言ってんじゃないの? いや、fantaタイ語分からないから、何とも言えないけど、『実況中継』だと思えば合点がいく。
 へー、面白いことやってんだね。いいのか悪いのか分からんけど・・。

 さらに続きます。恐縮です。

 
2012/4/22(Sun)  最後のバンコク・その11 ダークルームでいい感じ・・
 『クルージング・サウナ』の全裸ゾーン、屋上では、もうあんまり動きが無いね。新しい人も入ってこないようだし、6,7人が淫乱にあっち行ったりこっち行ったりしてるだけだ。

 オッケー、淫乱な雰囲気楽しませてもらった。ここは分かったよ、ちょっと下行ってくるわ、と、筆者(fanta)は4階のダークルーム兼全裸エリアへ。

 4階にはほとんど人が居なかったように記憶します。小柄なスリムな人が居たのを認識し、fantaが先だったか、その人が先だったか、ダークルームへ。

 どっちが先に手を出したかは、ダークルームじゃあんまり関係ないんですよね。すぐにチンコしこり合って、けっこういい感じになった。

 実はfantaにとって、オトコのチンコをじっくりいじくり回すのは、久しぶり(何年かぶり)なんで、けっこうテンション上がってきましたよ。

 カウパー腺液はNGなんで、金玉舐めたり、サオ咥えたりしましたよ。向こうはやり返してこないね。多分、気を付けてるんだと思う。身体に見合った、やや小ぶりの長いチンコでした。

 身体もいろいろ触ったり・・、引き締まったスリムな身体を手で堪能。

 いや、けっこう気持ちよくなっちゃって、『こりゃ困ったな』と思いましたね。何故なら、明日のビックイベントのために、精液とっておかないと。ココで出しちゃマズいんだわ・・。

 あ、そうか、とふと思いつきました。彼を出しちゃえばいいんだと・・。

 fantaの手の動きはイカすモードに・・、その彼、1分もしないうちに、よじれるようにイキました。fantaの手にべっとりとスリムな彼の精液が・・・。

 「アイ・ハフトゥ・テイク・シャワー(シャワー浴びないと・・)」と、ここで初めてfantaから会話を切りだした。「どこから?」と訊くので「ジャパン!」。

 シャワー浴びながら、何だかんだ話をしましたね。英語がそこそこ話せる人だったから。35才ぐらい?真面目な人。「ナイストミーチュー」って言うから「ナイストミーチュー・トゥー」と答えた。

 「自分は帰るけどどうする?」って言うから、「上に行く」って言いましたよ。
 実際その後、上に行ったんだと思うけど、その時、時間を見たな。ジャスト10時10分だった。

 屋上がどうなっていたのか記憶がありません。人はほとんど居なくなっていたんじゃないでしょうか? fantaももう、帰りモードに入ったはず。

 ロッカーで服を着て、外に出て、タクシー拾う前にファミリーマートだったかセブンイレブンだったかで、食料の買い物をしましたね。機内食以来食べてませんからねぇ。サンドイッチだったかおにぎりだったかは忘れた。そして、それをどこで食べたのかも忘れました。その後、すぐに拾ったタクシーでは食べていない。

 この日はもう『Farose Sauna 2』に行くのは諦めている(行き方分からない)ので、もうホテル直行でしょう。もう完全にそのつもりですよ。

 モーチット駅からBTS(モノレール)で、行きと同じ帰りのコース、これもほとんど覚えていない。

 サイアム駅の乗り換えで、『何故行きと同じホームなんだろう?』と思ったくらいですね。ホント、何でだろう?路線が違うからホームは違うはずですよね?

 パッポン通りの南から北も同じく、『長い道だ・・』と思いましたもん。無理も無い、だって早朝から活動しっぱなしですから、普通の人だってここら辺でバテてきますよ。

 パッポン通りからさらにスリウォン通りをホテルに向かって歩く。
 ふと見たら、目の前に『ボーイズタウン』があるじゃないの。当然ですよ、このボーイズタウンが近いから『タータワン・プレイス・ホテル』にしたんだから・・。

 せっかくだから、明日の下見にでもと寄って行こうと思いましたね。
 道を横切る時に、「女いらないか?」みたいなことを言う客引きが居て、「俺、こっち行くから・・」と答えて、「そっちはゲイバーだよ!ゲイだよ!オトコだよ!」とか言ってるのを、『それがいいんじゃないか・・』と思いながら、客引きを無視。

 『確か一番奥の店がレベル高かったんだよな・・』と思いながら、ボーイズタウンの奥に行こうとすると、右手の店から客引きが、「これからショーが始まるよ!」と誘われる。

 『まあ、こっちのショーを見てからでも遅くは無いな。どうせ今日は買わないんだから・・』と思って、その店に入る。

 さあ、すでに狂った当初の計画が、さらに狂うことになるのはこの後。どこの店に入ったかは、明日まで資料を確認してお伝えいたします。

 さらに続きます。恐縮です。

 
2012/4/23(Man)  最後のバンコク・その12 ひとりだけ浮いてるボーイ
 ボーイズタウン(正確には、Gay Town のようです)で、客引きに誘われるまま、店の中へ。

 この時点では、店の名前なんて分からないのですが、後で店のマネージャーから教えられたのと、資料がありますので先に言っときましょう。店の名は、『BOYS』です。
 なんともまあ、直球でそっけない名前だこと・・・。写真はバンコク・ゲイマップに載ってる『BOYS』の広告。

 とにかく思考力が著しく劣っているので、どの席がいいも何も、他の客が周りに居ない空いたスペースにペタンと座っちゃう。

 後で、マネージャー(飲み物やボーイの指名を承る人ね)に、こっちの席の方がいいですよと、席を一段上に上がったような気がします。こっちの方がステージの奥まで見えるからでしょう。

 コーラを注文し、ステージを見るとショーじゃなくて、ボーイのお披露目でしたね。
 今日はガツガツしてる訳じゃないから(ガツガツするのは明日だ!)、何となく、ステージのボーイ達を眺める・・。白いビキニ一枚で番号付けてるボーイ達。

 マネージャーが、『いい子が居たら言ってくださいね。私に飲み物は?』と言うので、即座に「ノォ!」。『あなたの飲み物まで世話できるか?マナーもなにもあったもんじゃないって、俺は疲れてんだよ。見に来ただけ!』とか思ったね。

 まあ、店の名前出しちゃってるし、変な店じゃないのでキチンとお伝えしますが、どうもこの店のボーイは筆者(fanta)のセンスには合わない。ほとんどが普通体型筋肉質の野郎系なんですよ。タトゥ率が70%位というのも、fantaのセンスに合わんよなぁ・・。

 そうこうしてるうちに野郎系ボーイの一人がfantaの目の前(客席)に・・。
 マネージャーが「いいでしょう?!このボーイは?!」とか言うので、即座に「ノォ!」って言っちゃった。

 あっ!本人の目の前だマズイなと思い、「エッヘッヘ」と誤魔化す笑いをfantaがしたら、ボーイも「エヘヘ」とか笑うので、fantaは「アッハッハ」と笑っちゃった。今から思うと誠に気持ちの悪い光景だと思う。

 ステージの上では楕円形の形で、ボーイがグルグル回ってる。『この店にはタイプは居ないな・・』とか思い始めた頃、目に留まったのは、『86番』!・・・。

 30人位居たボーイの中では、ハッキリ言って浮いてましたね。この86番は・・。
 簡単に言えば、可愛い、スリム、色白。何よりも体の線が美しい・・・。いきなり目が釘付けになっちゃった。

 「86番いいでしょう!」とマネージャー。『あ、見抜かれてる・・。しかし今日は見るだけだからな・・』と思い、「う、う~~ん・・」とfanta(日本語で、う~んと言ったかも・・)。

 ステージの上の86番ご本人も、fantaの視線に気がついて、熱い視線を返してくる・・。
 「確かに86番はいいね」ってなことをマネジャーに言った頃、ボーイのお披露目が終わり、ショータイムとなった。

 控室のようなイスに座った86番は、fantaに向かって手を振ったね。
 『今日は買わんのだから・・』と期待を抱かせちゃうのも悪いから、86番を完全無視しましたよ。

 さらに続きます。恐縮です。

 
2012/4/24(Tue)  最後のバンコク・その13 勃起ショー
 さて、ショーが始まりました。この店のショーは特に工夫のない『勃起チンコ見せびらかしショー』でしたね。

 例の『86番』はショーに出る人材ではなく、ショーはショー用に見栄えがする人材で運営しているモノと思われます。まあ、これはどこのボーイズバーでも同じだと思う。

 まあともかく、毎回(と言っても過去5年半以前の経験で)思うのですが、よくこれだけビンビンに勃起させ続けていられるなぁってこと。

 このショーでは5,6人がチンコビンビンを腰を突き出して見せびらかしてる。このビンビンは普通に考えて何かしらのコツがなければ出来ないですよ。

 ショーのボーイたちは客席の方へ・・。客席ったってさ、客5人ぐらいしかいないんだから、当然、筆者(fanta)の席にもやってきた。

 勃起チンコをfantaの目の前に突き出して、『どうぞ触ってください!』と言わんばかり・・。マネジャーも「タッチ!タッチ!」とか言うし、まあ、fanta自身もオトコのチンコ触るのはイヤではない。

 ショーのボーイはタイプではないけれども、筋肉質のいわゆるイイ男なんだから、勃起チンコ触っても損は無い。喜んで触りましたよ。

 触った途端、正直、『ん?!』っと思いましたね。普通のチンコじゃないと・・。こんなに異常に固いチンコは滅多にない。皮は動くんだけど、なんか全体的にコーティングされたような、亀頭もテカテカ過ぎるくらいテカテカだし・・。

 何か違和感を感じながらそれでもショーボーイの勃起チンコをさすってみたり、金玉揉んでみたりしてると、いつも間にか目の前に現れていたオカマ(ニューハーフでもシーメールでもないオカマと言う表現がピッたし)が、「しゃぶるのよーーー!しゃぶってーーっ!」と叫ぶ。

 さすがにしゃぶるのはちょっとねぇ・・。衛生的問題もあることだし・・。
 はっきり、「ノーサンキュー!」と言いましたよ。

 ただ、この「ノーサンキュー!」をさらに2回ぐらい言ったのは覚えてますから、この時、オカマやマネージャー、さらにはこの勃起ボーイが、fantaをけしかけたんだと思う。覚えてないだけ。
 勃起ボーイの『ゴーヘッド!(やれよ!)』ってな顔は何となく覚えてる。

 とにかくですね、この店では、fantaの目を惹いた子は、『86番』だけなんで、タイプ外のボーイやスタッフが何を言おうが何をやろうが言うこと聞きませんってfantaは・・。

 ショーが落ち着いて、マネージャーに正直に言いましたよ。
 「実は今日は買う気はないんだ。ただ86番は気に入った。彼は明日居るか?」とfanta。

 マネージャー「彼は明日夜9時から居ますよ」。
 fanta「それなら明日一番に買う。そして、実は2人買いたいんだよ。だから彼と別の店に行くぞ。いいかい?」
 マネージャー「かまわない。明日待ってますよ」

 マネジャーにチップを渡したかどうか記憶にない。まあ、でもこの展開はチップを200バーツぐらい渡すだろうな、正常な思考状態のfantaだったら・・。財布を開けたような気もするが、どうやって店を出たのか記憶にない。

 泊まってる『ターンタワン・プレイス・ホテル』まで、歩いて2分ぐらいじゃないでしょうか?
 とにかく、もう帰りですよ。ホテルに帰ることしか考えてない。

 途中のコンビニ(多分、セブンイレブン)で、今夜の分と明日の朝の飲み物などをのボンヤリと買うfanta・・。
 どこからともなく、もう一人のfanta(自分ね)の声が・・。

 『明日は86番、居ないかもしれないよ。予約した訳じゃないんだし・・』
 そうだよな。ここはタイなんだし、自分自身も明日何が起きるか分からないんだし・・。

 よし!今日、買っちゃおう!と思い立ち、コンビニの買い物も適当に、店に戻るfanta。
 店に戻ると、『なんだ、戻ってきたのか?!』と驚いたようなマネージャー。

 「考えを変えたよ。今日買う! 86番!」とfanta。
 さらに続きます。恐縮です。

写真は、プーケットのお店(バンコクではない)から。本文とは関係ありません。


 
2012/4/25(Wed)  最後のバンコク・その14 86番のパスポート
 考えを変えて、ボーイズバーに戻った筆者(fanta)です。マネジャーもすぐに理解して、『86番』に用意をさせる。

 「なんとかでいいか?」ってなことをマネジャーが訊いたような気がするが、こっち(fantaね)は他の事一切考えてない(考えられない)から「ああ、(ok!)」と答えたような気がします。

 マネジャーが言う『なんとか』が何だったのか、ああ今思い出した。「普段着でいいか?」ってなことを言ったんだ。

 とにかく86番をゲットした喜びは大きく、この日(つまりこの記事『最後のバンコク』その3~その14の間)で一番、高揚したんじゃないでしょうか?

 86番が着替えてる間、マネージャーに、「彼に幾ら払えばいい?」って訊いたら、「1500バーツ」だって。「交通費込み?」とfanta。「彼は歩いて帰る」とマネージャー。

 今のボーイの相場をfantaは知りません。しかし、5年半以上前の相場は知ってる。ボーイに1000バーツ+交通費だ。それを考えればちょっと高いが、まあ、確実に昔の相場を当てはめるのもどうかと思うし、多少吹っかけられても、この時のfantaはオーケーと言うよ。

 そもそも、その金額を払う先は、このマネージャーじゃない。86番だ(裏でどういう金の流れがあるかは、知りませんが・・)。

 ちょっとオシャレっぽいカジュアルな服を着て、86番はfantaのそばに来たね。
 ろくにマネージャーに、さよならもせず、「レッツゴー!」と、86番をせきたてるように外に出ちゃったんだと思う。

 ああ、マネージャーが、別れ際、「これ使って!セーフティーで」とfantaにコンドーム3つぐらい渡したんだわ。

 出てすぐに86番に「キャンユーアンダスタン・イングリッシュ?(英語分かる)」と訊いた。「リトルビット(少し)」と答える86番。

 「ハゥオールダーユー(いくつ?)」と訊いたら、モソモソと携帯(スマホ?)出して、「20」と打って、fantaに見せたよ。
 『こりゃダメだわ・・』と思ったね。自分の年ぐらい英語で言えよ。こりゃ英語でしゃべっても意味ないなと思いましたね。

 『もしや』と思って、「タ~イ?、ラオス?、ミャンマー?・・」って訊き始めたら、「カンボジア!」だってさ。

 「オー! ファースト・エキスペリアンス・カンボジアン(カンボジア人は初めてだな・・)」って言ったが、多分、通じてないと思う。

 fantaが過去にタイでやった人は、多くいるが、その中にカンボジア人が居なかったかと問われれば定かではない。いちいち国籍聞かないし会話が無かった場合も多い。しかし、カンボジア人と認識したのはこの子が初めてだ。

 「カントリー?」と86番が、fantaに訊くので、「ジャパン!」と答えたが、「????」ってな顔してたわ。日本を知らない世代が出てきてもおかしくない昨今だと思う。これは、この後の某国でも日本の力(ネームヴァリュー)が弱くなってるのを感じた。

 あんまり英語でしゃべってもしょうがないので(混乱するだけ)、「タータワン!」とだけ行き先を告げると、『うん、分かってる』ってな86番。

 いつもだけど、男買うときは不安感を取り除いてやろうと大枠を先に説明してやるんだけど、この子はちょっと無理だなあ。

 ただ、この子自身が不安感を持っているかと言うと、全然そういう風には見えず。なんか『これから仕事頑張ろう!』みたいなオーラが、全然会話せずとも伝わってきたよな・・。

 とにかく黙ったまんま『タータワン・ホテル』に着いた。レセプションは慣れたもんですから、「この子ね」とひとこと言って、ルームキーを・・。

 エレベーターの入り口でセキュリティから簡単なボーイのチェックを受ける。
 タイ語なんで分からないが、店の名とIDチェック。この子、パスポートを見せたよ。『ああ、ホントにカンボジア人なんだ』と思いましたね。

 エレベーターが閉まろうとしてるのにセキュリティマンが、パスポートを持ったままなので、『パスポートは返してやれよ』と瞬間思い、fantaがセキュリティマンから、パスポートを取り上げようとしたら、セキュリティマンは、「ノーノーノーノー」とパスポートを離さなかったな。

 まあ、これはセキュリティマンが正しい。元々『タータワン』は、事が終わるまで、ボーイのIDカードに属するモノはキープするんだ。それがパスポートであろうが、IDカードに代わるモノがそれだけなら、それをキープするのが正しい。

 この時のfantaの行動(86番のパスポートを取り戻そうとした)は、fantaの思考力が著しく劣っていたとしか思えない。

 fantaと86番二人でエレベーターに乗る。86番が何かしゃべろうとしてるが、英語が出てこないんだろう。いいよ、べつにしゃべんなくたって。変な英語しゃべられても面倒なだけ。さすがにもう、思考力がスカスカになってる。

 さらに続きます。恐縮です。ファイル2に続きます。

 

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