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■マレーシア・
ゲイ旅行の勧め■
■マレーシア Vol.1 Malaysia

●2006年3月現在までに筆者はマレーシア国に2回訪れています。

 1回目は首都のクアラルンプールと近郊都市。もう一度は隣国シンガポールへ行った際、シンガポール国の隣の都市でマレーシア第2の都市ジョホーパルです。

 今回のマレーシアのページでは首都クアラルンプールを扱い、 ジョホーパルは別項目で扱います。

 下記のレポートは筆者がマレーシアに初めて訪れた2004年のものを加筆しています。現在では状況が違う場合もありますのでご了承ください。(記・2006年3月)



●アジアの中で経済・産業の面で成長いちじるしいマレーシア。世界でも今たいへん注目を集めている国です。首都クアラルンプールには世界一の高さを誇るペトロナス・ツイン・タワーがそびえ立ち大都会の様相を見せています。

 クアラルンプールの人口はおよそ150万人。当然、ゲイも人口に比例して多くいますが、いまいち日本へは当地ゲイ関連の話題が伝わってきていません。はたしてクアラルンプールのゲイ状況はどうなっているのでしょうか。

 マレーシア半島南端にあるマレーシア国の第二の都市ジョホーパルには数軒のゲイサウナやゲイクラブがあります。この都市は隣国のシンガポールと密接していて、ジョホーパルに関してはシンガポールのゲイ文化圏と考えたほうがよいでしょう。

 世界ゲイガイドの『スパルタカス』のマレーシア首都クアラルンプールの欄には、バー、クラブがフレンドリーカフェを含めて15店、ゲイサウナが6軒、ゲイホテルが1軒とゲイフレンドリーなホテルが1軒載っています。ネットでのマレーシアゲイ情報はあまり詳しく書いてありません。マレーシアのゲイサウナやマッサージなどのウェブサイトもゲイを強調した書き方をしておらず、イスラム教圏の厳しさが垣間見られます。

《写真上はクアラルンプール市街・中央はペトロナス・ツイン・タワー》




●クアラルンプールのゲイ状況は、北の隣国タイの活性と比べてしまうと当然見劣りしてしまいます。

 しかし、基本的なゲイ施設は揃っていて、ゲイに厳しいイスラム圏の中で「たいへん健闘しているな」という印象を持ちました。

 ゲイ旅行者として充分楽しめるところと言って間違いありません。ゲイ施設のスタッフはどこも親切で気分良かったです。

・格安航空券 成田・クアラルンプール往復 45,000円〜
・言葉 英語が通じる   
・主なゲイ施設の客層 マレーシア系55% 華人系40% その他5%

《写真右は、クアラルンプールの繁華街・ブギッビンタン》


 

クアラルンプール・エピソード1


◆さあて困った、クアラルンプールの道

 言わせていただければ、筆者は右も左も分からない初めての他国において、住所だけで、ゲイ施設などのその場所を足でズバリ探し当てることについては豊富な経験と自信を持っております。

 各国のゲイ施設の場所も、現地で現地の一般地図を買い、住所と照らし合わせ、おおまかな場所を特定し、お金のかからないバスや電車で近くまで移動、あとは徒歩で街の番地表示を辿りながら、自分の目と足で見つけていったのでございます(自慢!)。

 まあテクテク歩いて探すことがそのままその土地のサイトシーイングにもなり、僕の楽しみにもなっていたわけ。だから初めての場所では、着いたらまずできるだけ詳しい現地の地図を買うことにしている。

 そりゃ、いろんなゲイマップが充実しているバンコクとかでは、現地の細かい地図を買うまでも無く、そのゲイマップに行き方が書いてあるので事足りますが、ここクアラルンプールはゲイマップなんて無いようだし、ネット情報にも住所だけで地図は全然載っていない。

 後で分かったことですが、クアラルンプールのゲイ施設はあくまでも隠された場所(アンダーグラウンド)として存在し、施設運営者も大っぴらに宣伝することや、場所を明確にするのを避けているようです。

 まあとにかく、住所しか分からないのだから、ここクアラルンプールでもいつもの筆者のやり方で『住所リスト付きの詳しい一般地図を買う』ことから始めたわけです。

・頼りの地図が…


 クアラルンプールいちばんの繁華街ブギッビンタン地区、そこでいちばん大きな本屋さん、紀伊国屋へおもむきました。

 「いちばん詳しくて細かいクアラルンプールの地図ください」と言って出てきた地図はストリート名だけで番地が載ってない。

 「いや、こういうんじゃなくて、番地が細かく載っているヤツ。住所だけで場所がすぐわかるヤツください」って言っても「マレーシアではそういう地図は発行されていないのです。アイム・ソーリー」って丁重に言われちゃった。

 これも後で分かったことだけども、そもそも番地が分かったとしても、現実の街の番地表示はほとんど無いに等しい。番地を辿るやり方には限度があるのです。

 住所が分かってて、ストリートまでは地図に載ってる。でもそのストリートって1キロぐらいの長さだったりするわけです。1キロの広いエリアだと、どの駅で降りていいものかそれさえもサッパリ分からない。こりゃどーしょうもない。喫茶店で地図をにらみながら1時間ぐらい途方に暮れましたワ、わたしゃ。


・電話したって同じこと…

 しょうもないので苦手な電話。
 まずはクアラルンプールのゲイ情報でいちばんトップに挙がってるゲイサウナの〈バビロンKL〉。

 「タクシーでそちらに行きたいのですが、運転手に何と言えばいいですか?」と訊くと「住所がお分かりなら、住所を言えば運転手は分かりますよ」との答え。

 まあそうなんだろうけどさ、これって実は面倒なんだよな。まあしょうがない。

 タクシー拾って、ゲイガイドの『スパルタカス』のクアラルンプールのところをコピーした紙を運転手に見せて「ここの住所に行ってくれ」って言いましたよ。

 「こりゃ何のところだ?」って訊かれたよ案の定。「サウナです」と答えると、「女ならいいとこ知ってますよ、どうですか?」って言われた。ああ面倒くさ。

 まあ『バビロンKL』は難なくすぐに見つかったんだけど、けっきょく他のところも全部その調子。


・ありがた迷惑…


 ヒヤヒヤしたのはゲイサウナ〈マナトス〉のとき。運転手が親切(フレンドリー)で、根ほり葉ほりいろいろ訊いてくる。かわすのにたいへん。

 目的のあたりまでは着いたけど〈マナトス〉そのものは見つからない(そりゃそうだ隠されてんだから)。「もうここでいいから」って言っても「任せなさい!見つけてあげるから」ってことで、僕から『スパルタカス』のコピーを取り上げて、近所の人に見せて廻って訊いてんの。『もうどうにでもなれ』と思いましたワ。

 けっきょく〈マナトス〉は見つかって、ビルの入り口の表札に『ヘルスクラブ』って書いてある。「ほおらやっぱりお楽しみじゃないか」って言われた。まあそのとおりなんだけどさ。

 『スパルタカス』のクアラルンプールのところだけコピーしたものは、意外と『ゲイ云々』という語句がほとんど書かれてなく、一見、何の情報だか分からない。大抵の運転手さん、しげしげとそのコピーを見ていたよね。多分『穴場情報』か何かだと思ったんだと思う。

 けっきょく筆者が今回学んだこと。クアラルンプールでは他国でつちかった地図によるテクテク歩きは不可能ってこと。相当迷いました今回は。クアラルンプールの地図をいっぺんご覧ください。ここは特殊ですワ。

《写真上・クアラルンプール市内のモノレール。写真下・クアラルンプールの地図。クアラルンプールの道はどこもこんな感じ。これだけで一発で分かれば天才! 写真の地図は〈バビロンKL〉近辺(地図下中央、BLと手書きしたところ。北側の白い道は東西300m)。》

 
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