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■スウェーデンを振り返る■
Vol.1
  
  
2012/12/27(Thu)
●スウェーデンの記事があった.
   筆者(fanta)管理のサイト『海外ゲイ旅行の勧め』のコンテンツ(内容)は、2000年代初めから中盤にかけて、ゲイ雑誌『薔薇族』や『BZ』に載せた内容ほぼそのままです。

 その内容を、fantaが2007年にレイアウトだけ変えてそのままサイトにしました。

 ですので、サイトを作った2007年当時どころか、2000年頃の情報のままであったりと、情報サイトとしてはとにかく古いんです。

 かろうじて、2012年に久々にバンコクに行ったので、その日記風な記事を付け足しのように載せさせていただきました。

 と言って、今後、海外に出かけて新たな情報取ってこれるような機動力は今のfantaにはありませんので、サイト『海外ゲイ旅行の勧め』は、”海外エッセイ集”として見ていただければ、ありがたく存じます。

 実は、サイト『海外ゲイ旅行の勧め』に載せてなかった過去に書いた記事が、まるまる2国分あるんです。

 それは某国とスウェーデン。また、さらに載せていない他の国は、行ったのが20年以上前だとか、そもそもゲイ取材してないとかで、文面そのものを作っていない。もし書くとしたら、今から思い出して古い事を書くことになるような国々です。

 某国(北朝鮮じゃないよ)は、記事があるのに何故載せないかと言うと、今現在、fantaが某国と密接な繋がりがあって、軽々に載せられなくなっちゃったからです。
 自分で言うのもなんですが、記事は面白いんですけどね。
 いずれにしても某国は、某国として出すことはないでしょう。

 『薔薇族』に記事を書いたのに、『海外ゲイ旅行の勧め』に載せられていないもう一つの国は、スウェーデン。
 これね、単純明快、記事を記録してあるはずのCD-Rが見つからなかったからです。それが昨日、見つかりました。

 じゃあ、出せばいいだろうとお思いでしょうが、何せ、情報が古い(2002年)ですからね。
 ”新情報”として発表する訳にもいかず、あれこれ考えた末、ファンタサイケダイアリーで、小出しに元の文面出すことにします(追記・2022年、再サイト化)。

 そして、追加情報(記憶)などを付けくわえた上、ひとつの”スウェーデン記事”としてまとまったら、まとめエッセイ記事みたいな感じで、『海外ゲイ旅行の勧め』に出すことにしました。

 まあ、前置きが長くなりましたので、今日は、”スウェーデン記事があった”との宣言で、実際の記事は今後、時々出していきます。よろしくお願いいたします。
 
2013/1/8(Tue)
スウェーデンの記事があった
●エピソード1 日本人のチンコ.

 まず下記、ほぼ原文(2002年当時)です。すでにスウェーデン、首都ストックホルムのゲイプレイスを一応廻った頃のエピソードですね。
 後述で今の目から見た筆者(fanta)の感想を書きます。

********

■日本人のチンコ

 これは迷路ビデオボックス&シアターでの出来事です。ハッテン場「ベースメント」だったですね。夜9時頃訪れると、ハッテンスペースには10人ほどの若いのから年輩のゲイがいました。

 ちょっと東欧系の目鼻立ちハッキリした色黒のにいちゃん(25歳ぐらい)が、僕を見てウインクしたり、唇をチュッと音たて合図したりする。この人けっこう僕のタイプ、美しい顔立ち。『ああ、このアプローチの仕方、色っぽい…』とか思い、2人して暗がりへ。

 ちょっとさすったりしてると、年輩の人(ほとんどおじいさん)が横から僕に手を出してきた。こちとら(南島ね)横入りがあっても対応のテクニック持ってますし、イヤならきれいに気持ちよく、その人を傷つけずに避けるテクニックもあるつもり。

 ところが相手の東欧系にいちゃん「ジジイ!あっち行けっ!」だって…。ちょっとビックリしてしまった。そりゃないだろ。おじいさん逃げてった。可哀相に。まあ、僕たち続行してたけど…。

 そのうち、にいちゃん「サックミー・プリーズ(フェラして)」って言ってきた。生じゃイヤです(危ない!)から、「ゴメンね、できない」って言ったら、そのにいちゃん、コンドーム付けて、「ハイ、これで…」だって。ああ、めんどくせ。

 「君、どっから来たの?」って、にいちゃん訊くんで、「ジャパン…。日本人って知ってる?」って聞き返したら、「知ってるよ。日本人のチンコは、デケえんだろ?」って言った。そうかなぁ? スウェーデン人の方がでかいと思うけど…。何しろ彼のささやき声では、ジャパニーズ、コック、ビッグ、ユーという単語しか聞き取れなかったんで、ひょっとしたら違うこと言ったのかも。

 まあ、お世辞としてはうまい! お返しに「ユー・アー・ソー・ビューティフル!」って言ってあげました(ああ、歯が浮く)。「サンキュウ~」だって(赤面)。

********

 現在の感想。
 書いた当時は、嘘や作り事は一切書いてません。大げさにも言ってません。それは当時、そのポリシーで原稿書いてましたから、自信あります。ただ、今、久々に読み直してみて、”そんな事あったっけ?”とすっかり忘れてる場面があります。具体的にはおじいさんのところ。

 逆に、今、思い起こして、ハッキリとビジュアルとして覚えていることを挙げた方が早いですね。具体的には、「サックミー」のところ。イヤイヤ事務的にやったのを覚えてる。

 この『東欧系の目鼻立ちハッキリした色黒のにいちゃん(25歳ぐらい』というのもシルエットぐらいしか覚えていません。服を脱ぐハッテン場じゃないので服のシルエットでスリム系でしたね。

 fantaは、このにいちゃんに対し、『少々ビビっていた』のは確かですね。その感覚は今でも分かる。おじいさんの件があったからなのかもしれません(忘れているけど)。

 文面自体が、『今読むと赤面』ってのは、まあしょうがないですね。開き直るしかない。

 「写真のような感じのにいちゃんか?」と訊かれれば、「イメージはこんな感じかも」と答えますね。
 
2013/1/20(San)
スウェーデン その2 
 
●ストックホルムの街
.
駅近くの商店街
商店街にある裸像
(確か市民ホール前)
 原稿を書いた順に出します。まず、2002年当時の原稿をそのまま、後述で今の感想を書きます。今回はエロネタは無いですね。

■ストックホルム

 スウェーデンの首都で人口は約71万人。街のほぼ3分の1が緑地で、公園が至る所に広がっています。湖の上に位置する14の島から成りたっている。

 自然と人間、古い伝統と新しい息吹が優雅に調和している街。以上のような表現がたいていのガイドブックには書いてあります。

 しかし筆者が実際に行った印象はちょっと違う。

 意外だったのは街の雰囲気。スウェーデンの街なんて、きれいでお洒落で落ち着いていてなんてイメージがあるじゃないですか? 全然違う。ガチャガチャしていてうるさいうるさい。

 「ここは上野だワ」と思いましたね。じゃなければ大阪の難波。そこにディズニーランドのシンデレラ城を何本かぶっさしたような街(凄い表現!)。

 ストックホルムにもファーストフード定食屋のケバブ(KEBAB、アラブ系の食事)がありましたが、ヘルシンキよりも年期が入った印象で、こっちの方が先行していたものと思われます。

 ケバブに限らず、ケーキやコーヒーなど軽食を含め、とにかく食べ物はまったりと濃い。このストックホルムの食べ物が海外でいちばん美味いと思いました。

 1月は日が短く午後4時頃になるとまるで夜です。とにかく暗い時間が長いので、感覚の切り替えにちょっと苦労しました。裏通りなどの閑散とした夜道を小学生ぐらいの子が歩いたりしてると、つい日本の感覚で危なっかしいなぁと思ってしまいましたが、まだ3時半頃だったりするわけです。

**********

 現在から思い起こして。

 この時は、フィンランドの後の旅行でしたから、まずストックホルムのアーランド空港で、「ホテル案内所」が無いってのがショックで、その後、電車で30分ぐらいでしょうか?駅に着いて、駅の案内所がクローズ。駅は昭和の上野ですね。人々も田舎っぽくて正直、ダサい。ごろ寝してる人も多く、だいぶ怖かったのが本音。

 そこらへんからホテルへは次のエピソードで書いてありますが、とにかく上野ってのはけっこう的を射た表現ですよ。

 ケバブってのは後で知りましたが、アラブ料理らしくて、北欧の料理ってことでは無いようです。食べ物は確かに上手かった。これは、筆者(fanta)が知っている限り、世界一です。

 駅からの商店街は、確かアーケードのようになっていて、これも東京で言えば錦糸町、商店街界隈の看板なんかは、あくまでもアルファベットですから、60年代から70年代初めの頃のアメリカ映画に出てくる商店の風景に見えました(2002年時点ね)。

 今、当時の原稿を読み返して、喫茶店でエスプレッソを飲んだのを思い出した。カウンターでぎゅうぎゅう詰めになっての喫煙。当時は喫煙はうるさく無かったですから(今は知りません)。

 英語でお店のおばちゃんに何か訊いたら(何を訊いたか忘れたけど大したことじゃない)、訊こうとしてfantaが口を開けようとしたら、そのおばちゃん、「ちょっと、ちょっと」と娘らしき若い女の子を奥から引っ張り出してきた。その女の子と話が通じ事なきを得たが、『年輩だと英語が分からないんだ』とfantaは思いましたね。

写真は、ストックホルム。fantaが撮りました。
 
2013/2/10(San)
スウェーデン その3
 ●ストックホルムのゲイホテル.
ホテルの近くの地下鉄の駅から
ホテルへ行くまでここら辺
えらい迷ったんですよ。
クリックすると大きくなります。
Pensionat Oden の部屋
現在の Booking.com より。
多分fantaはこの部屋に泊まった。
 意外とストックホルムの記事、ボリュームありましたんで、ドンドン出すことにしました。ご了承ください。

 今回は、原稿順ではなく、スウェーデンのゲイホテルの記事をそのまま掲載です。結構文字数あるんで、分割したいところですが、割っちゃうと何だか分からなくなるので、ドンと全部出しましょう。

 前回と同様、まず、2002年当時の原稿をそのまま出し、後述で今の感想を書きます。今回もエロネタは無いですね。

エピソード
■憧れのゲイホテル


 日本ではこのゲイホテルにあたいする施設は見あたりません。世界のゲイガイドやゲイ雑誌(主に欧米)には、このゲイホテルの広告や紹介がたくさん載っています。

 一度この手の施設に泊まってみたいと思ってたんですよね。

 ストックホルムのゲイホテル『ペンショナット・オーデン、Pensionat Oden』に3泊しました。前日泊まったビジネスホテルよりも安い金額(1泊7000円ほど)で、部屋は大きくてきれい。まあ後は、設備がちょっと貧弱なプチホテルってところでしょう。

 ここに行くまでがちょっとたいへんでした。場所が中心街からちょっと離れているので(地下鉄で中央駅から2つ目、Hornsgatan 66b)、荷物を引いて探すのに手間取った。

 探し当てたのはいいが、普通のホテルと違ってレセプションがない。日本で言えば、入り口で暗証番号を押して中に入るマンションタイプ。しょうがないので不得手な電話をかけ(これもまた特殊なテレホンカードで、まごついた)やっとオーデンホテルに到着。

 カードで3日分先払い。朝食つきで食堂は共同。たったひとつ空いていたという(ホントかよ?)僕の部屋は、シャワーが無いので廊下の先の個室シャワー。

 このホテル、ゲイ雑誌で『ゲイのための…』といったキャッチコピーでずいぶん広告を打っているが、実際どういうコンセプトなのか、けっきょく把握しきれなかった。

 というのも、スタッフはゲイでいろいろ情報を教えてくれるし、共同の食堂(10席ほどのただのキッチン)では、他のゲイのお客さんと会話交流ができました(ハードゲイっぽいイギリス人とけっこうお話ししました)が、他のお客さんには、年輩男女のカップルはいるし、フレンドリーな黒人女性(レズビアン?)や、スペイン系の若い男女カップルなどと会った。

 ゲイがいることはいるが、とくにゲイが多いという感じはしないんですよね。少なくともゲイのみのホテルではないことは確かです。

 部屋は快適でしたが、愛煙家の僕にとって、禁煙なのはちょっときつかった。いちいち喫煙室に行かなくてはなりませんでした。『ペンショナット・オーデン、Pensionat Oden』は、北店と南店と2カ所あります。

******************

 上記は2002年当時の記事で、「Pensionat Odenは、北店と南店と2カ所あります。」などと書きましたが筆者(fanta)がどっちに泊まったのか分かってないですね(多分地理から言って『北店』?)。

 現在のネットからリンク、Pensionat Oden。窓からの景色は覚えてないわ。いずれにせよ2階だったから、大層な景色では無かったはずです。無理やり思い出せば、前の車道?

 今、2013年、ネットで、Pensionat Oden を検索してみました。確かに記憶のある写真が出てきました。特に”ゲイホテル”とはうたってはいない。まあそりゃそうでしょう。タイ、バンコク、ハッテン場併設ゲイ専用ホテル『バビロン』だって、一般ホテルの様相でネットに出してるもんね。

 2002年当時の記事からも垣間見られるように、ゲイだけをターゲットにしたホテル商売って一種の理想だけれども、それってゲイマーケットに特化できるほどのゲイ観光客が来るか、その土地のゲイだけで回せていけるゲイ人口があるかどうかですよ。
 ストックホルムの人口は約75万人、まあ、ギリギリのところでしょう。

 海外のゲイホテルってなんか行く前はスイートなイメージを勝手に持っていたけど、結局、各国いろいろゲイホテル行きましたが、スイートなことがあったのは、バンコクのバビロンだけでしたね。ああ、バリも良いことあったか・・。

 基本的にはゲイホテルって、”ゲイのスタッフがいるってだけのホテル”ってのが、取りあえずのfantaの結論です。

 当時、事前にゲイホテルを予約しなかった訳は、ゲイホテルって場所が辺鄙なところにあることが多いんですよ。だから現地に着いて場所を確認してから投宿してた訳。

 まあ、街を知る上でも正解だと思うけど、いきなり行って通用させられるかどうかはまた話は別だと思う。

 国は違うけど、オランダのアムステルダムで、”あんた何?”みたいな対応されたのは面食らったね。まあ、その後仲良くなったけど。

写真は、ストックホルム、Pensionat Oden 現在の Booking.com より。
ストックホルム市街地より:。fantaが撮りました。
 
2013/2/20(Wed)
スウェーデン その4
 ●スウェーデン人.
確か市民ホール前の裸像。

 今回は原稿執筆順です。いつものように2002年当時の原稿をそのまま出し、後述に現在の感想を述べます。

********

●スウェーデン人

 単一民族が目立った前出のフィンランド人とはうってかわって、ストックホルムの街の人は多種多様な民族。

 これはスウェーデンの移民政策により、ヨーロッパ各地から多様な民族が入ってきたためです。

 いかにも北欧といったシャープな顔立ちより、それを少しまろやかにしたした感じの人々が中心でした。やはり体格は大柄。

 特筆すべきは、とにかく皆さんたいへん親切。お店の人に限らず、地図を見てるだけで道行く人が「教えてあげましょう」と声を掛けてくれる。ヘルシンキの人も親切でしたが、ヘルシンキの紳士的な親切さとはちょっと違い、ストックホルムは下町人情という印象です。

 一方、話には聞いていましたが、街中で男女カップルが、いちゃいちゃベタベタ、ディープキスまでしてる様は、ちょっと引いてしまいました。けっこうそういうカップル目につきました。さすがにディープキスのゲイカップルは見れませんでしたねえ。

********

 今(2013年)から思い返しても、スウェーデンにはとても良い印象を持っています。原稿に書いた”下町情緒の親切さ”というのはホントですね。

 道で地図を広げているとおばさんが「どこ行くの?」と声をかけてくれたり、ゲイホテルのそばのハッテン場に行くため、道で通りがかりの男性に、「どこどこの住所はどっちですか?」と訊いたら、「どこ行くの?そこまで連れてってあげるよ」と言われ、「うっ!」っと口ごもったことがありました。

 「いやいや、その住所の大体の場所でいいです」と言いましたが、『は~ん、何か訳ありだな・・』といった感じで、「オーケー(笑)、そこはこの方向だよ」と明るく教えてくれました。人に余裕があるという感じがしましたよ。

 初日、アーランド空港からストックホルム駅へ、ホテルが見つからず、道すがらお水系の女性2人にホテルの場所を訊くと、キャッキャと教えてくれました。ホテルも親切でしたねえ。

 食べ物が上手かったってのは、もう言いましたっけ? ハッテン場探訪の途中に寄った、ビザ屋の旨いことこと旨いこと・・。
 あまりの旨さに店の人に、「このピザは最高に旨い!(ベリー、デリシャス!)」と言ったほどです。

 男女ディープキスはあちこちで見ましたね。あれはカルチャーショックだな。あれ1歩踏み込めば、ペッティングになるんじゃないの? 国民性の違いとしか言いようがないですね。良いとも悪いとも言える立場では無いですね。

写真は、ストックホルム。
彫刻は、ストックホルム市街地より:。fantaが撮りました。確か商店街の突き当り。
2013/3/25(Mon)
スウェーデン その5
 ●ストックホルムのゲイ状況.
 この写真何だと思います?地下鉄の駅
ですよ。駅名は忘れたけど。
どの駅も基本、こんな感じです。
岩盤をそのままくり貫いた設計。
日本とは根本的に地盤が
違う事が分かります。

 まず、2002年当時の原稿をそのまま、後述で今の感想を書きます。今回もエロネタは無いですね。

●ストックホルムのゲイ状況

 世界ゲイガイドブックの『スパルタカス』では、北欧4国のうち、ストックホルムのゲイスポットが、いちばん多く書かれています(2002年当時)。

 バーが8店、ゲイクラブが4店、ゲイフレンドリーなレストランが9店、ショップ兼ハッテン場が13店。

 特徴的なのはスウェーデンのゲイケア団体が専用のカフェを持ち、ビルの大きな一角を占めていること。ゲイペーパーにもこの団体の名前が目立ちます。また、HIVケア、健康ケア団体も広告も多く見られます。

 『スパルタカス』に載っているショップ13店の内、7店に行きましたが、全店男女物との共同ショップで、店によってはゲイ物中心であったり、ゲイ物も置いてあるという感じ。

 ほとんどの店の奥まったところにゲイのハッテンスペースがあり、これがドアをくぐると映画館ほどもある広さの別空間であったりして面白い。

 ゲイ関連施設は、一所にまとまるのではなく、まるでバラバラの場所にあります。ショップやハッテン場は、ほとんどが閑散とした住宅地の中にありました。

 ゲイ専用の営業サウナはストックホルムには無く、一般のサウナ施設が慎ましくハッテン場になっていました。

**********

 現在(2013年)から思い起こして。

 当時の記事を読み返して、正直ピンときません。書いてあることは本当なんだけど(嘘は書かない)、忘れてるんですわ。後年のオランダあたりとゴッチャになってるというのもある。

 この後のストックホルムの記事で各ハッテン施設の記述があるので(そのうち出します)その時に思い出すかもしれません。その時に詳しく書く予定です。恐縮です。今回はサラッとこれだけです。

 気になるのは、記事の最後の行、『一般のサウナ施設が慎ましくハッテン場になっていました』のところ。行ったんでしょうね? 後でじっくり思い出します。

●写真は、ストックホルム。fantaが撮りました。

 一応ここまで書き、写真を見て、思い出したことがありました。以前の記事には書かなかったことです。

 下記の写真、どこで撮ったんだろうと思い起こせば、ストックホルムで泊ったゲイホテルの一番近い地下鉄の駅の地上にマクドナルドと、慎ましやかな展望塔みたいのがあったんですよ。

 せっかくだからこの展望塔を上がってみようと旅行荷物を抱えながら(まだホテル、チェックイン前)、エレベーターのボタンを押す。ドアが開いて中東っぽいエレベーターガールが居たのにはちょっとビックリ。エレベーターの中に入って、黙って上へ。

 エレベーターガールが、「エレベーター利用料金、幾らです」みたいなことを言うから、そのまま手渡し。

 その展望台から撮った写真です(クリックで大きくなります)。展望台自体には何もなかったと記憶します。帰りは金取られなかったはず。


2013/3/25(Mon)
スウェーデン その6
●ストックホルム・空港に着いてからホテルまで
.
ストックホルム(アーランダ)
空港にある少年像
 スウェーデン記事、第6弾です。まず2002年当時の筆者(fanta)の記事をそのまま、後述で現在(2013年)の感想を言います。

 今回は【エピソード】として載せた記事ですね。長いですが全文、そのまま出します。

■もしかして行き倒れ!?

 行き倒れってのはおおげさですね。ただ、久々にバックパッカー(放浪旅行)ノリのスリルを味わったってこと。

 ストックホルムでは事前にホテルの予約をしていませんでした。というのも、ガイドブックに書いてある空港のインフォメーションで、ホテル紹介してもらえばいいやと考えていたわけ。

 ストックホルムの空港に着くのも午後4時頃だし、時間があるから何とかなるだろうと思っていたのです。

 ところが、天候の影響で飛行機の到着が大幅に遅れ、その上、預けていた荷物がなかなか出てこない(他の乗客も同様)。

 何だかんだで空港インフォメーションに着いたのがもう午後7時頃。さらに、空港インフォメーションが言うには、ストックホルム(アーランダ)空港では、ホテル紹介サービスの窓口は無いと言う(情報が違う!)。

 そして、頼みのホテル紹介センターは、電車で30分の中央駅にあると言う。そこは夜8時で閉まっちゃうから、早く!急いで!ってことで、慌てて荷物ガラガラ引いて電車飛び乗って、中央駅へ。

 ところが、不案内な初めての場所で探し当てた『中央駅ホテル紹介センター』は18時まで(情報が違う!)。未知の場所で途方に暮れた! 

 歩いて探すしかないと思い(ボディランゲージのできない電話の会話は不得手。そもそも電話のかけ方、分からない)、ガラガラ荷物引いて、取りあえず外へ。

 そしたら、上野みたいな雑然とした街。なんじゃこりゃ? 人の雰囲気も上野。なんかちょっと怖い。すぐ目の前に高級ホテルがあったが、一泊3万円ぐらいする(足もと見てる)。

 疲れてるし不安だし面倒だし、泊まっちゃおーかなって思ったけど、ガイドブックの隅に書いてある1泊1万円の中級ホテルを探すことにした。

 ガラガラ荷物引いて迷いながら1時間ぐらい歩いたかな?人にも訊いたし。もう時間も10時近い。ホテルに行ったはいいが、部屋がいっぱいだったらどうしよう…などと思いましたね。

 やっと見つけた繁華街にある中級ホテル。「泊まれますか?予約無しですが…」って訊いたら部屋あった。ハァ~良かった。部屋に入ったら、何てことない狭いビジネスホテルの一室。ベッドなんて日本のより小さいや。窓からの景色はビルの谷間。なんかガッカリだけど、とにかくホッとした。明日はホテルを変えよう。

******** 2013年の感想。

 まあ、上記のとおりなんですが、そもそも先進国と思っていたスウェーデンの一番の都市、ストックホルムの空港に『ホテル案内所』が無いってことが驚きだワ(今はどうか知らないけど)。それと日本のガイドブックには、『有る』と書いてある。その情報の差にも振り回された(ガイドブックは必ずしも正しいとは限らない。ネットの情報もしかり)。

 時系列ちょっと戻るけど、荷物か戻らないバゲッジのところ(なんて言うんですかね、あのスペース)、あのガラガラ荷物無しで廻ってr、乗客の人々が、ジーっと見つめてる様は、いやーな時間ですよね。ここの光景は良く覚えています。

 中華系の顔をした乗客が、空港係員と対面して何か相談してるようなんだけど、係員が「あなたは英語を分からないんですか?」と言っていて、中国系の人がキョトンとしていた光景が印象深い。

 荷物を受け取り、税関素通りしようとして、fantaはオーケーだったけど、後ろのやさぐれた白人にいちゃんは、「ちょっとあなたこっちへ」と部屋に連れてかれたね。

 まあ空港ってとこは、どの国でもとてもじゃないけど快適なところとはfantaは思わない。大きなショッピング街がある空港だって、「金使え!金使え!」って言われてるようなもんで、疲れている上に、やることが細々とあって、リラックスなんてできやしない。
 そんな状態で、ホテルが決まってないまま、外に出たわけです。

 空港の外の案内所で、「予約はしなかったんですか?」と受付のおばちゃんに軽く驚かれたよ。そういうもんかね?
 まあ、そのおばちゃん、親切で、ストックホルムの駅のホテル案内所の地図書いてくれました(それでfantaの後ろに列ができちゃった)。

 ストックホルムの駅に着いて、近くの男性に手書き地図を見せて「ここはどこでしょうか?」と訊いて親切に教えてくれました。結局は、閉まってたんだけどね。

 しょうがないので上記のとおり、ぶっつけで徒歩でホテルですよ。途中、お水系のお姉さん2人にキャピキャピと教えてもらった。とにかく親切でしたよ。余裕があるというか。この日はいろいろ覚えていますね。

写真は、ストックホルム(アーランダ)空港にある少年像(帰りにfanta撮影)。



 
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